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1月5日(木) 仕事始め
ため息が出るような青さだ。 ふらんす堂の仕事始めは、毎年お昼にみんなでご飯を食べ新年を寿ぐ。 ほんの一時間であるが恒例の行事だ。 しかし、5日というとおなじみの店はほとんどまだやっていない。 いろいろと調べたあげく、一軒よさそうな店が見つかったのだ。 あたたかな日差しのなかをわたしたちはワイワイと通り抜けていく。 「BISTRO DE HERB」とある。 ガラス張りの店であるが、日差しがやわらかく入りこみ、中はきわめて居心地のよい空間だ。 わたしたちはランチセットコースをそれぞれ頼んで、しばらくの間冬休みの報告などをし合ったのだった。 午後、いただいた年賀状を見ていると、大井恒行さんからの賀状に、 「和兎さん、『本の雑誌』に載ってましたね」 とコメントがある。 和兎さんもわたしも他のスタッフも誰もそのことを知らなかった。 さっそく書店に「本の雑誌」1月号を買いに行く。 「本の雑誌が選ぶ2011年度ベスト10」という特集で触れられている。発行者、営業者、編集者たちによる座談形式でそれぞれが良かったと思う本を決めていくのだ。その話しのなかで「お宝本大賞」というのが話題に浮上してその文脈で、東直子歌集『十階』が書影入りで「お宝本」として紹介されている。 「営B」となっている「浜田公子」さんが推薦してくださっている。 (略)まず東直子の『日記』、ハルミンさんの『三時のわたし』みたいな感じで、一日一日、短歌とちょっとした日記が書いてある。どこから読んでもいいし、判型もおしゃれだし、箔押しを使った装丁もすばらしい。 いままでにないような本にしようと、和兎さんと話し合ってこのようになった本なので、このコメントはすごく嬉しい。 大井さん、教えてくださってありがとう。 ふらんす堂の片隅で肩身せまく仕事をしている和兎さんは、なかなか嬉しそうだ。 和兎さんてどういう人? ってよく聞かれる。 「40代のアル中でバツイチの女装好きのおじさん」 と答えてほしいとは本人の弁。 その和兎さんに、実は昨年おもいもかけぬ仕事が入った。 「婦人画報」っていうゴージャスな雑誌がある。 美しく洗練されたものが満載の伝統のある女性雑誌だ。 実はその「婦人画報」一月号には毎回「日記」が付録としてつく。 なんと今年のその付録の装丁は和兎さんによるものである。 「婦人画報」の編集者の人が、岡井隆歌集『静かな生活』を見て、是非にという申し入れがあったのだ。 そこで和兎おじさんは大喜びしてがんばった。 そうして出来上がったのがこれである。 おじさんの装丁にしては女の子っぽいでしょ。フフフフ……。 この「日記」は、巻末の付録がすばらしい。女性に役立つ情報がさまざまにあってさすが「婦人画報」だ。 書店に行かれたら是非にお手にとって、和兎さんがやっんだ、って親しみをこめて見てやってくださいませ。
by fragie777
| 2012-01-05 19:02
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