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7月24日(日)
![]() 俳誌「諷詠」(後藤比奈夫主宰)の758号が送られてきたのだが、一緒に「諷詠創刊号復刻版」として「花鳥集」が同封されていた。 中綴じのたった四ページのものであるが、創刊の志の気概に充ちたものである。 ![]() ![]() 昭和23年1月に後藤夜半によって創刊されたとあり、現在の「諷詠」の創刊号となるものだということである。 4ページめの「消息」という欄に、夜半のことばがある。 まづ新年のお慶びを申上げます。まことに貧しいものですが、會員諸君の御熱情によつて、最初の花鳥集が生れましたことを喜んでおります。余り披露もせず周囲の人達の手ばかりで創めたものでありまして、その水流の将来は必ずや諸君の熱情と精進と護持とによつて、次第に廣められ深められ長大をなすものと信じます。此上とも諸君の強力な御援助を望んでやみません。(略)諸君が花鳥會の傘下にあつてゆるぎなき矜持の上に立つことの自覚を、その句作精進のあとによつてお示し下さることを一途に願ふ次第であります。(一月二十日記) この薄い俳誌にこめられた夜半とそのお弟子さんたちの熱意が伝わってくる。夜半の手によるものであろう「花鳥集」の題字も美しい。 「諷詠」750号記念として刊行されたものであるが、創刊号にこうして触れることができるのは新鮮な思いがする。 うちのべし箔のごとくに凍てし蝶 夜半 今日は嬉しいお客さまがいらして下さった。 境野大波さんと川島葵さんである。 境野大波さんは、俳誌「大(ひろ)」の代表であり、ふらんす堂からは句集『赤子』、句集『一羽』の二冊の句集と、詩集『告知』の詩集一冊、そして奥さまのさかいのこなみ遺句歌集『花冠草冠』を刊行させていただいているというご縁の深い方である。 川島葵さんは、俳誌「椋」(石田郷子代表)に所属し、2008年に川島葵句集『草に花』を「精鋭俳句叢書serie de la fleur 」のシリーズの一環として刊行させていただいた方だ。お二人ともわたしは常日頃からよく存じ上げており、葵さんは猫友だちとしても親しくわたしより猫歴がずっと長いのでいろいろと猫について教えて貰ったりしているのだ。 今日は近くの武者小路実篤公園をご案内し、その庭園だけでなく実篤記念館までも足を踏み入れて午後のひとときを楽しく過ごしたのだった。 ![]() ふらんす堂の仕事場でゆっくりとしていかれたお二人。 前の仕事場の狭さと汚さを知っているので、 「ほんとにきれいだなあ……」「仕事しやすそうねえ…」 ってこころから喜んで下さったのが嬉しい。 「ふらんす堂への挨拶句を下さいね」って申し上げたら、その場ですらすらと書いてくださった。 七段に並ぶ土用の書棚かな 境野大波 武蔵野の夏の書房に招かるる 川島 葵 大波さんの句によって本棚が七列あることを改めて知った。 そして葵さんの句によって、ふらんす堂が「武蔵野」にあることも改めて知った。 「武蔵野の書房」 わるくないなあ……。 「おふたりそれぞれの最近の自信作と句集刊行以後の俳句に対する思いを教えてください」って更にお願いしたところ、あまりにも急なるお願いだったためあとでメールをくださるということになった。 そのお二人の思いもまたメールをいただいたら、このブログで紹介させていただきたい。
by fragie777
| 2011-07-24 20:03
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Comments(1)
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