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5月7日(土)
小雨の降りつづく一日となった。 今日は、飯能・名栗村に住む俳人の石田郷子さんの家に遊びに行った。飯能から40分ほどバスに乗るのだが山々に囲まれた道がつづく。遠くに水木の花が真っ白にけぶり、桐の花や山藤が幻想的に現れる。桐の花を見るたびにわたしの心は躍った。 たまたまではあるがとても珍しいものを見ることになった。 「枝払い」 である。 「枝下し」とも言って夏の季語である。 杉の木に登って枝をつぎつぎと落としていくのである。 高い木のうえに身一つで登っていくわけであるから危険だ。その上にチェンソーの取り扱いをあやまれば命にかかわることになるという。 チェンソーの音があたりの新緑の木々をふるわせる。 今日は三人の職人さんが来て枝落しをやっていた。 なにゆえ「枝落し」をするのか、 それは杉の木がまっすぐに伸びていくためにということだそうだ。 見物しているわたしたちの傘の上にも木屑がふりそそぎ、あたりいちめんに木の香りが立ち込めた。 郷子さんの住む「山雀亭」に戻ると久しぶりに猫の「こゆきちゃん」が顔出した。 これはほぼ完成しつつあるピザ竈。 おつれあいのゼンさんがつくりあげたものである。 「あと一週間もすればピザが焼けるようになるよ」とゼンさん。 「今度来るときはピザをご馳走しますから楽しみに……」 というゼンさんの声を背中に聞きながら、わたしは石田郷子さんとこゆきちゃんに別れを告げたのだった。
by fragie777
| 2011-05-07 22:56
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