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5月4日(水)
午前中は家でぐうたらと過ごし、昼からは仕事場で過ごす。 仕事場にいるからといって勤勉に仕事をしているわけではない。 誰もいっしょに遊んでくれず、他にいくところもないからね、仕方なく仕事場にいるわけである。 来ればあれこれ仕事はある。 だから仕方なくやるというわけ。 ところで、最近こんなことを聞かれた。 相手は未婚の女性である。 「結婚ってした方がいいんですかあ?」 「ウーン? 一度はしてみてもいいんじゃない」 「そうですかあ。あたし、結婚って考えてみても何の夢も持てないんですけど…」 「夢ねえ……」 「結婚て楽しいですか」 こう聞かれちゃうとなんというか言葉につまる、しかし、わたしは彼女くらいの歳にもどって自分が結婚したときのことを思い出していた。 (はるかはるかむかしのことだ) 「わたしは楽しかったなあ…」 「へえ、どんな風に?」 「まずさあ、一人でやっていた家事をさ、じゃんけんして負けた相手におしつけられたよ。グッと楽になったな……。それとさ、相手が帰ってくるって分かるとさ、死んだふりして待つの、別な日に向うも死んだふりしてさ、どっちが上手く死ねるか競争したりして、そんなことばかりしてた。面白かったわあ」 こう言って楽しそうに笑ってみせたら、その未婚の女性、あきれたようにつくづくとわたしの顔を見て黙ってしまった。 わたしは何かへんなことを言ってしまったらしい。 まったくこんな風だったから、いまはこうやって誰にも遊んでもらえず、仕事場で淋しく仕事ばかりしている女となりはてた。 まったく悲惨な状態だ。 しかし、夕方からはバーベキューパーティが待っている。 哀れに思った友人たちが声をかけてくれたのだ。 今日はブログを早く書いてしまいバーベキューに直行だ。 そうだ、忘れるとこだった。 ねんてんの今日の一句は、『後藤比奈夫×中原道夫 比奈夫百句を読む。』より。 考へてをりしはお玉杓子の尾 比奈夫と対談しながら読んでいるのは中原道夫であるが、比奈夫の作句にかかわる姿勢のかろやかさが面白い。この句の場合、句会にお玉杓子を持ってきた人があり、それを会場で泳がせながら作ったらしい。「尾っぽをしっかり振ってる」が比奈夫の言。 この一書を読むと一番おどろくのが、句会の様子である。句会にありとあらゆる季題を持ちこんで詠んでいる。まさに「見て詠む」写生に徹しているのだ。どんなものが持ち込まれるかは是非読んでびっくりしていただきたい。
by fragie777
| 2011-05-04 16:58
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