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2月17日(木)
ブログを書くと書きっぱなしで読み返すということはあまりしないのだが、昨日のブログを何の気なしに読んでいて、ひゃあーって声をあげてしまった。 なんと恥ずかしいことか…… 疑心暗鬼と書くべきところが疑心難儀となっているではないか…… (慌ててすぐに直す) こんな間違いをするとは、くうっつつつつ…… 疑心難儀 ↓ 言葉を知らない ↓ 見識を疑う ↓ しかし言葉に関する本を出版している ↓ 版元として信用できない ↓ きちんとした本づくりは無理 ↓ 本を作ってもらうのは止めよう ってなことになったらどうしよう!! わたしは内心焦った。 つ、つまりですね、これは、疑心暗鬼と打ったつもりがどういわけか疑心難儀となってしまってですね、決して疑心暗鬼という言葉を知らなかったわけではなくて、わたしの指が勝手に動き、パソコンがそれに忠実に応え、わたしの頭の中は暗い鬼が闊歩していて、おおそうよ、鬼が悪いんよ、彼らが私の指に勝手に指令をあたえてわたしを撹乱したのよ、きっと。 とここで苦しい言いわけをしてみるのだが、 ウン?何? 昨日はたまたまわたしが読み直したから気づいたんだろうけど、この手のお寒い間違いはいくらでもあるって!? ガーン…… そっか…… これまではブログを読む皆さまの無定見なyamaokaへのあたたかなご配慮があって見逃してくれていたのか…… そっか…… なんか泣けてくるな… 最近よく言われるのね。 「ブログ見てますよ!」って。 その言葉の裏には、(貧しいブログだけどまあおばちゃんが老体に鞭うって頑張ってるんだからおバカな間違いをしても許してやろうじゃないか……)っていう意味が言外にきっと含まれているのね。だからみんなあんなやさしい顔をしてわたしに言ってくれるんだ。 ウルウルウル…… ますます泣けてくる。 み、みんなありがとう……。 これからもどんどん見逃して欲しい。 頑張ってることだけ見て欲しいな。 というわけで「詩のページ」が更新された。 八木幹夫さんの「ぬばたまの夢」は「山ねむる」というタイトルの詩だ。枕詞はわたしたちもよく知っている「あしひきの」で、わたしはあの百人一首の「あしひきのやまどりのおの……」という柿本人麻呂歌をすぐに思い浮かべてしまうが、さすが八木さんはちがう。歌を一首詩のあたまに紹介しているのであるが、ちゃんと春の歌である。山部赤人の歌で鶯が登場する。 八木さんの詩を読んでいると、その懐に獣たちを呼びいれて眠る山がゆったりと春へと向かう、そのやわらなかな鼓動が聞こえてくるようだ。 有働薫さんの「詩人のラブレター」の今回の詩人は、グラシム・ルカ、ルーマニア生れでルーマニアシュルレアリスム運動を先導しその後の逃れてきたパリで40数年にわたって活動をした詩人である。紹介されている数行の詩を読むだけでもわかるように非常に方法的だ。「『どもる』という方法で読む者を唖然とさせ、爆笑させる」と解説で引用された言葉でもわかるように、「詩的どもり」の手法を創出したと有働さんは記している。原詩を見るだけでもそのヘンテコさはよく分かるが声に出してよむとまさに「どもる」ようになるのだろう。「読む者の内部に浸透していく明晰な単純性を有している」と有働さんは解説する。 わたしがもっとも今回の解説で大きくうなずいたのは次の有働さんのことばだ。 81歳で自殺する精神力に驚かされます。
by fragie777
| 2011-02-17 20:19
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Comments(2)
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ドンマイ
at 2011-02-18 00:51
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「疑心難儀」って、yamaokaさんの造語かと思いましたよ。
ちっとも可笑しくなくて、こりゃあヒネッタなぁと感心してました。 こだわらなくても宜しいですよ、ホント。 いつも明るく楽しいブログです。 セーブせず、これからもいつものyamaokaさんでゴ~。 でも、お仕事少し難儀してるんかと、からだのこと案じましたです。
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fragie777 at 2011-02-18 09:07
ドンマイさま。
ありがとうございます。 お言葉に励まされました。 恥ばかりかき捨ての毎日ですが、鉄面皮のyamaokaですので 立ち直りも早く(反省をしていないという声も……) 邁進していく所存です。 これからも応援してくださいませね。 (yamaoka)
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