ふらんす堂編集日記 By YAMAOKA Kimiko

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小春日和。

11月20日(土)

小春日和の今日、武蔵野を歩く。
枇杷の花が咲き、冬菊が咲き乱れ気持の良いあたたかさだった。


小春日和。_f0071480_19214234.jpg
柊の花も咲いていた。


遠くで泣き声がする。
行ってみると山羊がいた。

小春日和。_f0071480_19235622.jpg
黄色の眼をしていた。


夕方は仕事場にもどってたまっていた仕事を片付ける。
大至急で対応しなくてはならないことなどもあって仕事モードをとりかえすのにちょっとスムーズにいかない。
何を先行させるか、
それが大切なわけだけれど、その先行基準がゆれるのだ。というか集中できずにファックスをしなくてはいけない用紙をもってウロウロとしてしまう。
いい加減ウロウロとしてやっと果たさねばならないことに辿りつく、
まっ、今日はこんな具合であった。


「詩のページ」11月の紹介をしたい。
八木幹夫さんの「ぬたばたまの夢」は、「千鳥の足ー辻征夫にー」と題して、すでに亡くなった詩人辻征夫さんにささげる詩である。枕詞は、「浜千鳥」で「跡」にかかるという。
へえー、そうなんだ……。
そして、「千鳥の足跡」とは「墨跡」、つまり「手紙」のことであるという。
これもまた、へえーである……。
利口になるなあ……。
この詩に詠まれている詩人辻征夫さんには二度ほどお会いしたことがある。一度は八木さんや有働薫さんたちとご一緒してお酒を飲んだ記憶がある。この詩に登場する井川博年さんや中上哲夫さんも一緒だったかもしれない。俳句を熱心に作られていて、「ふらんす堂文庫」の俳句集を愛読してくださっていることをその時に知った。飄々とした方で、「辻さんは笑って よく人の話を聞いた」と八木さんがこの度の詩で書いているように、うつむいて笑っている姿が記憶に残っている。「辻さんの詩はとてもいいのよ」って言って、有働薫さんが詩集を貸してくれたことも思い出のひとつだ。
八木幹夫さんの詩をよんで心がしんとしてしまった。


有働薫さんの「詩人のラブレター」は、「クローディーヌ・エルフト」。フランスの女性詩人だ。(わたしは初めて知る詩人である)。有働薫さんは実際にこの詩人にお目にかかっているということだ。「私の詩は難しくて日本語にならない」と言われてあえてその翻訳に挑戦されたのが今回の詩であるということだ。その有働さんのスピリットが素晴らしい。作品のタイトルは「嵐の心臓を打つ女」ということでこのタイトルも凄い。日本ペンクラブの国際大会でふたりは会ったということであるが、お二人とも互いに一歩も譲らぬような気迫にみちた出会いだったのではないだろうか。
有働薫さんは、この度「現代詩花椿賞」を受賞された。26日にはその授賞式とお祝の会がある。わたしはそのお祝の会に伺う予定である。
きっと八木幹夫さんや中上哲夫さんにもお会いすることができるだろう。
辻征夫さんも生きてらしたらきっとお祝にかけつけたことだろう。


小春日和。_f0071480_19585096.jpg上流階級出身というクローディーヌ・エルフト。
by fragie777 | 2010-11-20 19:54 | Comments(2)
Commented by 西山秀夫 at 2010-11-20 20:31
 本日の中日新聞夕刊のコラム「俳句月評」で千葉皓史氏が顔写真付きで紹介。以前から関心があったので拝読いたしました。前田普羅句集『雪山』、山口誓子句集『山嶽』をきっかけに貴社のシリーズは10冊ほどあります。多いとは言えませんが・・。薄くて持ちやすいのでつい買ってしまいました。この際普羅の『飛騨紬』『能登蒼し』『春寒浅間山』のいわゆる三部作も独立させてシリーズに加えてくださいと、お願いします。
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Commented by fragie777 at 2010-11-21 08:37
西山さま

コメントを有難うございます。

わたしはその記事をまだ読んでおりませんが、ふらんす堂文庫について書いてくださっているのですね。きっと。

ふらんす堂文庫は基本的に一人の俳人の精選句集ということになっておりますので、前田普羅以外に加えるべき俳人がまだまだ沢山います。いま中村草田男をすすめておりますが、ほかにも企画進行中のものもあります。採算ベースに乗せながら少しずつ刊行しいければと思っております。

ご了解いただければ幸いです。

(yamaoka)
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