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11月2日(火)
りんどうの花がこんな風に飾られていた。 今朝は何日も干しっぱなしになっていた洗濯物をこころをこめてたたんでみた。 こころをこめて洗濯物を畳むなんて21世紀をむかえてはじめてのことかもしれない。 (ははっ、それほどぞんざいな日常生活を送ってるってことよ……) 正座して、畳の上に王妃のシルクのスカーフを扱うがごとくシワシワの木綿のTシャツを恭しく広げ皺を丹念にのばしながらきっちりと折りたたんでみた。 畳まれた洗濯物はいつもより神妙な様子でそこに置かれている。 しかし、心をこめるってどういうことなんだろう、ってふっと思った。 こころをこめる、つまりはそれに集中するっていうことだろうか……。 洗濯物のTシャツに注意力を集結し一心不乱に皺をのばし微塵たりとも皺をゆるさじと全精力を傾ける……、 そんなことかな……、 集中する=心をこめる そうなのか。 なにかニュアンスが違うような気がする。 集中することは頭の問題であるように思えるが心をこめるっていうことは胸の中心あたりがこっちの領域よって訴えてくるように思えるのだ。 洗濯物を畳むことにおいて、今私は集中しているかもしれないが本当にこころをこめているんだろうか?? そんなことを考え出したら、 ええいっ とめんどくさくなって、やっぱりいつもどおりぞんざいにいい加減に畳むことにした。 ルンルンルンってね…。 わたしが洗濯物を畳みおえたときには足元にはそれぞれ適度に取り乱した洗濯物たちがちょっと楽しそうに置かれていたのだった。 それらを適当に分類してわたしは見るもすばやい動作でそれらをおのおの場に放り込んだというわけ。 こころこめたと思っていた時間は1分30秒というところであろうか……。 今日は俳人の行方克巳さんがお弟子さんの鈴木庸子さんとご来社くださった。鈴木庸子さんは、俳誌「知音」に所属しておられ、今年ふらんす堂から句集『震へるやうに』を刊行された鈴木淑子さんのお母さまである。 来年早々に刊行される行方さんの句集の打ち合わせにお見えになられたのだった。 句集づくりにはいろいろとこだわりのある行方さんでいらっしゃる。 たくさんの本をご覧になりながら造本装丁などを打ち合わせをされたのだった。 今日の髪の色もすばらしいレインボー色でふらんす堂の部屋まで明るくなったようである。お二人とも句会の帰りに寄ってくださったということで、なんとその句会ではひとつの季題で30句をつくるということであった。 「20句まではどうにか誰でも作れるのです。でもあとの10句をなんとか作り出すことによって面白い句が生まれるのです」と行方さん。 そのそばで鈴木庸子さんも笑顔でうなづいておられたのだった。
by fragie777
| 2010-11-02 23:24
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