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7月13日(火)
紫陽花もいよいよ終り。 「田中裕明賞」の授賞式が7月31日に行われる。 吟行会を行い関係者のみの小さな式となる予定だ。 小さいと言っても式は式である。 そこはきちんとしなくてはいけない。 ところがすべてはじめてのことゆえ、とまどうことばかりである。 まず賞状。 こういうものはどこで購めたらいいのだろうか……。どういう形で……。 わたしは頭をかかえた。 しかし、である。 そんなときのお助けウーマンがふらんす堂には沢山いる。 愛さんがパソコンをのぞき込み、なにやらキイーボードを叩くと、翌日には何も書かれていない金の飾りのついた賞状が届いた。 「あらあ、素敵ねえ……」とうっとりするわたし。 さて、文面である。 なんと記したらいいのだろうか……。ふたたび私は途方にくれる。 やはり愛さんが例の魔法を使って、 「ハイ、yamaokaさん!」 って何か記された紙が渡された。すると、そこには立派な文面があった。 「まあ、素晴らしいわねえ……」と再びうっとりとするわたし。 今度はそれを賞状に記していかなくてはいけない。 そこでカトさんの出番となった。やはりパソコンマジックだ。 「yamaokaさーん、」と呼ぶ声。 「嫌かもしれませんが、肩書きに代表取締役って入れますよお」 「そ、そうよねえ……」とすこしためらうわたし。 しばらくして、 「どうです?」ってカトさんが持ってきた。 そこには立派な賞状があった。しかし、 「ウーンいいけど、この活字だとちょっと平凡よね、何というか田中裕明賞らしい、若々しくて堅い感じの書体がいいなあ……」 などわたしは言いたい放題。 カトさんは3分後にさらに3種類の書体のものをもってやってきた。 「ああ、良いわねえ、凛々しくて……、これでいきましょう!」と決定。 すると愛さんが、向こうの方で 「yamaokaさーん、賞状を乗せるお盆はどうしますかあ?」と叫んでいる。 「お盆? ああ、それならわたしん家に塗りの素敵なのがいろいろあるからいいわあ」と私も叫ぶ。 「ya,yamaokaさん! 家で使うのじゃダメですよ! ちがうものですよ!」 みんなに笑われてしまう。 「あらまあ、そうなの!」。(恥ずかしいわたしであった。) はじめてということはこういうことなのである。 今日の「増殖する歳時記」は、土肥あき子さんによって、小林苑を句集『点る』 より。 白玉にゑくぼをつけてゐるところ 手のひらの上で生まれ、指の腹でやさしく刻印されたゑくぼを持つこの菓子のおだやかな喉越しは、夏負けの身体を内側から静かな涼気で満たしてくれる。 と、涼しさに満ちた鑑賞だ。 「ゑくぼ」が可愛いな。 ところで「ゑくぼ」を持っている人間は何歳まで可愛いと言ってもらえるのだろうか? 実はわたしは「ゑくぼ」を持っている。(皺ではありません!) 少女だったころはあまり出来のよくない顔を眺めながら、(いいもん、えくぼがあるもんね!)って自分を慰めた。 しかし、どうだろう。 もうすっかり「ゑくぼ」の存在を忘れていた。 「ゑくば」はもうわたしの「救済者」ではなくなっていた。 実はこのブログを書いていて気づいたのだ。 フーム、 なにゆえ、わたしは救済者の存在を忘れたのだろうか……。 ゆゆしき事態である……。 家に帰って、 カルピスのウオッカ割りを飲みながら、 とくと考えてみよう。 今日はまだまだ書かなくてはいけないことがあったのだけれど、「ゑくぼ」で脱線しちゃった……。 明日書きます。 じゃ…。
by fragie777
| 2010-07-13 20:07
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