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5月29日(金)
昨日アップすれば良かったんだけど…。 白薔薇。 今日はお給料日なので、わたしは働いてくれているスタッフたちにお給料を払った。 銀行の窓口のお姉さんもわたしが行くと、「わかってますよ…」っていう顔をしてニコニコする。支店長さんからお姉さんまで顔なじみで、仙川商店街であったりすると挨拶をかわしたりする。これはふらんす堂が企業成績がよくて有名ということではなくて、わたしが取引をしている銀行が地元の信用金庫で、どこかのどかなのである。よくわたしは忘れものをするのだが、電話をかけてきてくれて「お忘れ物ですよ」なんて言ってくれたりするのだ。 今日はスタッフの慎太朗クンのお誕生日ということで、ケーキでお祝いをした。 「いくつになったの?」と聞けば、 「25歳です」 「ええっつ…!」とだれもがおどろく。 貫禄がありすぎて、とてもとても25歳とは…。本人もそのことはよく承知しているらしく、何をいわれてもニコニコとしている。きっと大物になると思うよ…。よく働いてくれるので頼りになる存在だ。 大谷静鳳句集『花文字』が出来上がってくる。遺句集である。「諷詠」(後藤比奈夫主宰)同人で、おなじく「諷詠」同人の奥さまのあき子夫人が60年の歳月にわたる作品をまとめあげられた。主宰の後藤比奈夫氏は、序句「桜しべ泪まじりに降ることよ」、題字、序文を寄せられている。大谷静鳳さんは、大谷碧雲居を叔父に、大谷是空を大叔父に持つという環境にあって、戦後の昭和20年早々に俳句をはじめられたという。 句集は昭和17年からはじまり、平成18年で終わっている。なんという長い年月……。 いとはんの襟足長く初詣 が最初の句。戦時中海軍技術中尉であったこともあり、戦後は海上保安庁などに勤められて「海と深い生涯を送られた」と序文にあるが、海の句は不思議なことに少ないということ。序文によればこれはと思ったのは、 海の日は海の男として集ふ の一句だけであるという。句集名も海に関するものではなく、あき子夫人の思いもあって、 葉牡丹の花文字として書くKOBE から「花文字」。後藤比奈夫氏の題字が美しい。 神戸にお住いだったことから、いかにもそれらしい作品をいくつか。 籐椅子は六甲山へ向けて置く 風知草須磨の浦風捉へけり あき子夫人による「あとがき」は、夫静鳳の俳人としての生涯を簡潔にしてあますことなく書き記している。「このあとがきは名文で…(略)、序文のかわりにあとがきから読み始めていただきたい」と後藤比奈夫氏は記している。そのあとがきより。 「『虚子俳話』の中に『安らかに人生を閉ぢる』の章がある。『四季の循環に意を注ぎ、花鳥諷詠の詩に遊び得た事により、人生の幕引きも安らかになる』と。平成十八年春、花の季節を終えようとする頃、静鳳は一男二女孫八人三家族の新しいエネルギーに後事を委ねて、安らかな幕引きをすることが出来た」 遠雷に兎の耳の立ちにけり 裸木に裸の月としてかかる 花の雨とは無情とも有情とも 風鈴にある今昔のなき音色
by fragie777
| 2009-05-29 19:08
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