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5月9日(土)
夏の到来をしたたかに感じさせる一日となった。 いよいよババシャツともお別れだ。 だから今日は更衣をした。 午後より、仕事場にてゲラを読む。 仕事場は静かでいい感じでひんやりして、太陽のまぶしさも人間のにぎわいもかつて訪ねたヴェネチアのごとく遠い国の出来事のようだ。 11日にはぜったいに責了にしなくてはならない金子兜太さんの句集のゲラと向き合う。 ここにあるのは「日常」と題された作品世界だ。 この「日常」には多くの死が潜んでいる。しかし、どこか明るい死だ。 途中まで読んで、出かける時間となった。あと100数ページ、明日の夕方また続きをよもう。 今日は夕方5時より新宿の京王プラザで、俳誌「山暦」(青柳志解樹主宰)の30周年のお祝いの会があり、そこに向かう。 「自然の命は底知れない。人間に習うより、虫に習え。」と挨拶する青柳志解樹氏。 そこで、ふらんす堂より句集『千里を翔けて』を刊行された中村姫路さん、句集『星よ』を刊行された平井伊都子さんにお目にかかることができた。 そして昨日の「増殖する歳時記」は、深見けん二氏の句集『蝶に会ふ』より。今井聖さんが紹介をしている。 白粉を鼻に忽ち祭の子 鑑賞がおもしろい。句の品格を「切れ」にあるとみた。 「祭の子の装いや化粧などを詠んだ句は山ほどあるけれど、この切れが文体のオリジナルを強調し、そこに品格が生じる。」と。 私の郷里、秩父の夏祭りは冬の夜祭りをすこし小型にしたものであり、主体が大人から子供が中心となる。 山車に乗り込んで、「ほうりゃーい」と掛け声をかけながら扇子をもって囃すのも男の子。さっきまで肩をならべて勉強していた男子が美しい着物をきて、肩肘ぬぎ白足袋をはいた見知らぬ美少年となる。 この美少年の必須アイテムが、鼻のおしろい。 これをスッと一刷毛いれると洟垂れ小僧が見違える。まさに変身するのだ。 眉目秀麗な男の子だったらそれはもうドキッとするほど美しく、品格ある色気がただよう。 って、どうして俳句の切れからこう下世話な次元になってしまうのかなあ…。 んと、わたしの問題ね。 す、すいません。
by fragie777
| 2009-05-09 22:04
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