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2月28日(土)
2月最後の日となる。 お雛さまを出し忘れていたので、急きょ押入れの奥から一年ぶりの雛さまを取り出す。 午後からは仕事場でゲラを読む。 メールの返事がたまってしまったのでその返事も書く。 (仕事場で受けたメールはなかなか返事をすぐに書けないこともあり、ましてはその内容にきちんと答えなくてはいけないものだったりすると、つい遅くなってしまう。) 今週できあがってきた新刊に、伊藤千代江さんの句集『冬すみれ』がある。俳誌「にれ」(木村敏男主宰)の同人でおられるが、残念なことに「にれ」は終刊になるという。その主宰である木村敏男氏が序文を寄せておられる。伊藤さんは北海道にお住まいだ。ゆえにこの句集の担当は北海道出身の道産子愛さんである。 羊蹄山(やうてい)の半顔見せて夏霞 羊蹄山を詠んだ句であるが、この羊蹄山のふもとにスタッフ愛さんの実家はあるという。 伊藤千代江さんのこの度の句集は15年間のものをまとめられたという。その間心臓弁膜症の手術をされたりして「筆舌では表しきれない苦痛を不安の中で、只管俳句に縋り支えられ今日を迎えることが出来」とあとがきにある。 待つは佳き待たるるはなほ花七分 麻酔醒め命の点る水中化 これはその手術の入院の際の作品である。 人恋うて人離れざる秋の蝶 実南天活けてこの世を点しけり てのひらの淋しさ残し弥生尽く など、どこか無常感をまとった作品が多い。集名の「冬すみれ」は、 生きてゆく哀しみ少し冬すみれ からによる。「一本の生命の深さを噛みしめる思いであった」とは、この句に対する木村氏のことばだ。 「生ある限り私はまた懲りもせず夢を詠い続けて行くことでしょう」と、伊藤さんはあとがきに書く。 どうぞお身体を大切になさって俳句を作り続けてください。 船団ホームページは、小倉喜郎さんの句集『急がねば』より。 拾ったピストルで恋猫を狙う 塩見恵介さんによると、小倉さんの作品は「なぜ」という問いかけをしてもどうにもならないらしい。 わたしは一度小倉さんにお目にかかったことがある、今日このサイトで初めて知りました。小倉さんが消防士さんであることを。そうだったんですね、小倉さん!
by fragie777
| 2009-02-28 17:57
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Comments(2)
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