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2月12日(木)
今朝の空。飛行機雲わかるかな? 銀行に行く楽しみのひとつに「女性週刊誌」を読むということがあることは、このブログを読んでくださっている人たちはよくご存じだとおもうが、今日もわずかな時間ではあるが「女性自身」を手にとることができた。 表紙を飾っているのはジャニーズの集団ユニットのひとつで、わたしもよく知っている彼らである。(名前だって愛称だって言えちゃうんだから…) 残念ながら彼らはわたしのことは全然知らない。あったりまえか…。しかし驚いたのは、本文のグラビアにこの私の知らない美男たちがずらりといるではないか、「ええっ、どういうこと!」って、あんまりびっくりしたので受付でわたされた順番カードをおもわず取り落としてしまった…。わたしの知らないうちにこんなに……。 そこに書かれているタイトルにさらに驚く。 「イケメンバブル」 なんだ!これは………「イケメン」という素敵なことばにかのいまわしい「バブル」という言葉がつけられているとは。 ここにいる商品としてのイケメンたちは、束の間の景気づけをしたあとはあぶくのように消えていくというのか……。 美しいもののはかなさはよくよくわかっているつもりであるが、この「イケメンバブル」という言葉はあまりにも身も蓋もないではないか…。 な、なんという切ないことよ…、君たち、がんばるのだよ、とわたしは週刊誌をわしづかみにして美しい少年たちにエールを送ったのだった。 句集『春の星』という美しい本が出来上がる。著者の伊藤卓也さんは、昨日の2月11日が誕生日だった。しかし、この世にはもういない。2007年の12月に51歳で亡くなっている。この句集はご両親の思いのなかでつくられたものである。俳誌「鷹」(小川軽舟主宰)に所属し、藤田湘子に俳句を学んだ伊藤さんには、その師を思う俳句があり、湘子もまた伊藤さんをこころにとめて指導をしておられた。その今は亡き師と弟子の作品をとおしての心の通いあいをわたしたちは小川軽舟さんの序文で知ることができる。 伊藤さんは亡くなるまで高等学校の先生をしておられた。優しく誠実な先生だったようだ。 麦秋や恐い先生にはなれず 放課後も教師は孤独秋夕焼 おなじ「鷹」で学ぶ仲間の黒澤あき緒さんと地元の俳句の仲間の蒲生友紀子さんが文章をよせている。俳人としてこれからいよいよというときに天に召されてしまった伊藤さんを惜しむ声が聞こえる。 待つことが好きな男に木の実降る 最良の結果を思へ冬木の芽 最良の結果をおもいながら待ち続けた人にもたらされたものが「死」であるとは…。 「いい本を作っていただきました」と電話の向こうで伊藤さんのご両親はおっしゃられたが、伊藤さんの霊前にささげられたこの句集をみつめるご両親はいったい……その「お気持ちを思うとことばがない…。 桜餅母の歌集を校正す お母さまの妙子さんは歌人であるという。そもそもこの句集をつくることのきっかけとなったのは、歌人の小高賢さんの紹介からであった。 「ぼくの知り合いの歌人のひとの息子さんの句集を作ってもらえる?」 って電話をいただいたのだ。 新涼や句集の表紙青と決め 装画を生前から約束してあったという蒲生英治さんが描かれ、その装画にひびきあうように青い表紙が巻かれた。伊藤卓也さんを思ういろんな人がかかわって出来上がった句集である。 春の星にこにこと笑み返しけり 春の星となった卓也さんが、卓也さんを思うひとたちにいま微笑みかけている。 栃木県の足利市からお客さまみえる。 「椋」(石田郷子代表)所属の市川圭子さんである。かつては「木語」(山田みづえ主宰)に所属していた方である。 句集の打ち合わせで来社されたのであるが、担当の愛さんにてきぱきとお話をされてお帰りになる。たたずまいの美しい方だ。 京王線ははじめて乗ったということであった。 夕方には俳人のこしのゆみこさんが来社。 いますすめている句集の装丁の打ち合わせをする。 学生さんのように颯爽とやってきて、颯爽と帰っていく。 授業が成城であったものだから、ということで聞けば美術の先生であるとか…。 なるほど、そういう雰囲気かもしれない…。
by fragie777
| 2009-02-12 20:42
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