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11月26日(水)
落葉踏む今日の明るさ明日もあれ 水原秋櫻子 まあ、うまくいくだろうとたかをくくっていたのだが、ちょっと見当違いのことになってしまって、もう一度最初から考え直さなくてはいけないはめになり、急きょ除外したテクストをとりだし、どうしようかと一時悩んだが、(いや、これでいこう!あとはなりゆきまかせよ…)と判断ではなく決断し、ああ、わたしはいつも判断するというよりも、決断してしまうのかもしれない、と2秒ほど自己分析をし、(まっ、いいかっ)とこれも安易に自己納得をしたしだいである。 あとは敏速にすすめるのみだ。 うららかな小春日和の今日、お客さまが二人みえた。 12月に刊行になる長岡裕一郎さんの遺句集のことでお世話になっている、長岡さんのお姉さまの池田ひろみさんと、妹君の板屋ちさとさんである。池田さんは北海道にお住まいであるが、わざわざご来社くださったのだ。装丁の確認とゲラの最終校正をしていただいた。 池田さんは、長岡さんにそっくりで、そのことを申し上げると、「ええ、よく言われます」とほほ笑まれた。 「この句集のことがあるから、悲しみを忘れていられます」と静かにいわれたことばが、弟をうしなった記憶のなまなましさを呼び起こした。 わたしは気のきいたなぐさめのことばをもうしあげることもできないまま、お二人は帰られたのだった。
by fragie777
| 2008-11-26 20:14
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