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6月9日(月)
ふらんす堂の玄関アプローチに咲いていた姫沙羅(ひめしゃら)。 ふらんす堂には天然パーマ組が三人いる。律子さん、真紀さん、カトさんである。梅雨の季節は、大変らしい。クルクルとそれははげしく巻きがはいってしまう。 「もうたいへん! ドライヤーをあてないと髪が大暴れで…」というのは、律子さん。 朝出社して、あれっと思った。真紀さんの様子がどこかちがう。 後ろ姿をみるとまるで別人だ。(真紀さんだよな…。でも…。) しばらく眺めて合点がいった。髪形がぜんぜんちがう。ブルボン王朝の王妃のごとき巻きのはいったゴージャスな髪が、なんとまっすぐなストレートになっている。お姫さまから知的な女教師に変身といったところか…。 「ストレートパーマをかけたんです」と真紀さん。 気分を変えたかったんですって…。 梅雨のうっとおしい日はわたしも気分を変えたいな。 夏の海になどでかけてみたい…なんて思っている。 (でも、仕事をうち捨てて行ったりなんぞいたしませんってば!) そんなとき、深見けん二氏より、自註句集『深見けん二集』をいただく。ページをくれば、よく知っている作品にであう。しかし、海にいきたいとおもっているわたしは、海の句ばかりがなぜかこころに飛び込んでくる。 海見えて太平洋やつばくらめ 海に日の沈みてよりの夏料理 ああ、どれも気持のよい句だ。口遊めば心は海原をゆきめぐる。 増殖する歳時記は、清水哲男さんによって、清水基吉さんの句集『惜別』より、「継ぎ接ぎて延ばすいのちや梅雨に入る」。「高齢の人の偽りのない気持ちがよく出ている。読者はそこに救われるのである」という清水さんのことばに実感がこめられている。「この句を収めた最後の句集を、作者は生きて見ることはできなかった」という一文に胸をつかれる。 そして、「昼寝の国の人」は佐藤郁良さん。 「釦屋の千の抽斗冴返る」この句の鑑賞がとてもいい。釦屋にある千の抽斗のように、佐藤郁良さんのこころにも沢山の抽斗があって、そのなかには物語りがたくさんしまわれている、その物語りのひとつと田中裕明の作品世界が響鳴するかのように、映像がいきいきとたちあがってくるのだ。京都のうらどおりにあるそんな釦屋をわたしはたずねてみたくなった。 「昼寝の国の手紙」は、杉本徹さんのコメントに対中いずみさんがこまやかに応えてくださっている。 高柳(克弘)さん! おかげさまで「昼寝の国の人」はいよいよ充実してきていますね!
by fragie777
| 2008-06-09 19:29
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