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4月30日(水)牡丹華咲(ぼたんはなさく)
いまはおおむらつつじが盛りだ。 このところ印刷会社光スタジオのミッチャンに連絡をしていなかったなあ、って光スタジオへ電話をしながら思った。 「ご無沙汰ね。元気だった?」というと、 「ああ、良かった! ふらんす堂の誰からも連絡ないから、どうしちゃったかと思ってた…」 「ええ、どうして? 仕事がなくて泣いてると思った? まだ、いまのところは大丈夫よ。っていうか、すごく忙しいのよお。今日なんかお給料日よ! わったし、朝からお給料計算してさ、銀行まわってさ、もう大変…。みんながね、yamaokaさーん、わたしたちは、霞を食べて生きてますから、お給料はいりませーんって言ってくれるといいんだけどお」って笑いながら言うと、それを聞いていた愛さんが、とんでもないという風に、大きな目をさらに大きくして、激しく首をふっている。そして、 「yamaokaさん!まず霞をたべてください!」って電話の向こうでさけんでいる。 いやだよお、霞なんて、しかしながら霞をたべて生きるなんて、麗人の女性にはふさわしいような気がするけど、わたしは美人にしてくれるって言われてもいやだな、霞をたべるんだったら、大根かじっていたほうだまだマシ。やっぱしっかりした歯ごたえがなくっちゃね。 すぐる26日(土)に辻田克巳氏が主宰する「幡」の出版記念会が京都で行なわれた。辻田克巳句集『ナルキソス』、中村未有句集『人買ひ』、田代青波句集『試着室』、浮田胤子句集『らちもなき』の四冊の刊行をお祝いする会であったのだが、どの句集もふらんす堂で刊行させていただいたものである。有難く嬉しいことである。お祝いにかけつけなくてはならないのだが、内々のお祝いであるということで、わたしはお花と電報をおおくりさせていただいた。 なんと、103歳になられる浮田胤子さんも出席されて元気にご挨拶なさったということである。「幡」の同人でやはりふらんす堂から句集『桜炭』を刊行された平石和美さんが、写真を撮って送ってくださった。浮田さんの『らちもなき』は刊行当初から話題をよび、その自在なこころのありようが、俳句にそのまま表現されていて、わたしもその若々しさにおどろいている。このお方が明治生まれの103歳って見えますか?!「はひはひの赤子が羽子をわしづかみ」「万愚節大きな鍋に牛の舌」。 左が中村未有さん。猫好きがこうじて俳号も「未有(みう)」と猫の鳴き声に、見返しには猫の素描をあしらわれた。 右の田代青波さんは、画家のご主人の青山さんのこころづくしの装幀で、お幸せな句集出版の門出をなさった。 おふたりとも美しいマダムである。 皆さま、この度はおめでとうございました。 昨日の増殖する歳時記は、土肥あき子さんによって安住敦句集『柿の木坂だより』より、「春昼や魔法の利かぬ魔法瓶」が紹介される。「魔法」ということばをキイワードに筆者はこの句をゆったりと、春昼にこころを遊ばせるかのように鑑賞している。 ところで、この世界は、「魔法」を信じる人と信じない人に二分されると思う。 あなたはどっち。 わたし? もち、信じる…! 土肥あき子さんもきっと信じる人じゃないかって、わたしは思ってる!
by fragie777
| 2008-04-30 20:27
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Comments(2)
信じますとも!! 絶対!!!
ちなみにダンナに「あなた魔法って信じる?」って今聞いたんですが 「信じない!」ときっぱり。 200%予想通りの答えでした。(^_^;) ダンナが「信じる」と言ってくれる魔法をかけてみたいですね。
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fragie777 at 2008-05-01 08:31
それじゃ、
はっきんとんこさまのダンナさまは、 あのことご存じないのね! まあ!! お気の毒に… もちろん、それじゃ、うわばみに飲み込まれた象なんて 見えないんでしょうねえ。 (『星の王子さまの悲しそうな顔が浮かびます) これもまたお気の毒に。 さあ、今日も魔法にみちみちている世界に でかけていきましょう。 はっきんとんこさまは、 花柄のワンピースでね! (yamaoka)
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