11月7日(水)
沖縄の海…。あーあ、きれいだったなあ…。
さてと仕事モード。ふらんす堂のホームページ毎日更新サイトに来年お願いするかたがたが決まった。今日はその依頼状を三人の方たちにおくる。「俳句日記」は俳誌「晨」代表の大峯あきらさん。わたしはもうずっと前から存じ上げていて、ふらんす堂では『大峯あきら句集』と句集『宇宙塵』を刊行させていただいている。『宇宙塵』では、第42回俳人協会本賞を受賞された。「毎日俳壇」の選者でもある。フィヒテ研究の哲学者であり浄土真宗のお寺の住職さんであってそして俳人である。お弟子さんの山本洋子さんに電話をして「お忙しいでしょうか?」ってまず様子をうかがうと、「大丈夫じゃないかしら」って言葉に励まされてお電話をしたところ「いいよ」って快く引き受けてくださった。「今日の一句」は「子供」をテーマにした俳句にしたいと思い、高田正子さんにお願いした。高田さんは、少し前にふらんす堂から刊行した句集『花実』で第29回俳人協会新人賞を受賞された。ふたりのお嬢さんを育てられていて、「子供をテーマにして一年間俳句を鑑賞してください」ってお願いすると、「子供からやっと卒業できると思っていたのに」って明るく笑いながら引き受けて下さった。高田さんのまっすぐな眸に出会うとわたしはいつもうつむいてしまいたくなるくらい晴れやかな方だ。(なんたってわたし、出版をいうヤクザな稼業をなりわいにしてるもんで…)。そうして来年の「短歌部門」はっていうと、これがこころの中に何人かのお名前が去来したのであるが、ある信頼するお方に相談して、加藤治郎さんにお願いした。正直わたしは加藤さんのものをほとんどと言っていいくらい読んでなくて、『短歌レトリック入門』をアマゾンからさっそく取り寄せて、先日の休暇の沖縄行きの飛行機のなかで読んだ。空の旅があっという間だったほど面白かった。加藤さんについては予備知識もあまりないままにお電話をしてモゾモゾとお願いをしたのだったが、快諾を下さった、ヤッタネ。あとでいろいろと調べたところ、「ニューウエーブの旗手」であり、穂村弘さんたちと短歌の活動(こういう言い方でいいのかしら)をなさったこともあり、いろいろな賞を受賞されたり、「毎日歌壇」の選者もなさって、歌誌「未来」の選者もなさって、あらあらと思った次第である。こんなにお忙しそうな方だって最初からわかっていたら、電話できなかったかもしれない…。どんな切口で短歌を鑑賞していくか、そのテーマはこれから決めていただくことになっている。
そんなこんなで、来年も楽しい一年にしたい…。