7月12日(木)
刊行がすこし遅れてしまい、多くの問い合わせをもらっていたのであるがやっと出来上がってきた鷹羽狩行氏の句集『十五峯』。じゅうごみねって読むんじゃなくってよ、じゅうごほうって読むの、分かってますって、ごめんなさい、ついつい自分と同レベルで考えてしまって。っていうことは、じゅうごみねって読んだっていうこと、いやあ、あやうく読みそうになったかな…。鷹羽狩行氏にお電話をするときに「ええっと、鷹羽先生、このたびの句集の、十五みねではなくて、十五ほうは……」と言った具合にニアミスをしそうになったのである。あぶない、あぶない…。なにゆえに「十五峯」かと言うと、これがすごいのである。十五番目の句集であるということ! あとがきによれば「昭和21年に句作をはじめてから60年になる。『十五峯』と名づけてみると、既刊句集が一つ一つ山のようにも見えて、六十年歩みつづけた峰々を振り返るよい機会になると思えてきた」とある。六十年、俳句をつくりつづけてきたこと、それだけでもすごいのにいまもなおかわらぬ作句力、一見端正なたたずまいの狩行氏であるが、そのうちに宿すエネルギーの凄さを思わずにはいられない。君嶋真理子さんの装幀によってシンプルではあるが力強い表情の本となった。この写真ではわかりにくいが、山々の姿がもりあがるように後ろから型押ししてある。鷹羽狩行氏には、わたしがふらんす堂をひとりではじめた最初からずっと応援をしてきていただいている。へまをやってずいぶん叱られたけれど、(いままで一番わたしを叱って下さったお方かもしれない…すみません、先生…)それでもいつもあたたかくかわらずにふらんす堂を応援をして下さっている。わたしの若い女ともだちは氏にはじめてお目にかかって「アル・パチーノみたいにカッコイイ!」って叫んだのだった。(そうはいっても、狩行氏にとっては別に嬉しくもなんともないと思いますが…)わたしたちミーハーのヤカラにとっては、アル・パチーノはそりゃカッコイイっていうもんよ。
ミセス川口がわたしのために韓国語で干支を書いてきてくれた。これがそれ。韓国語のわかる方のみわたしの干支がわかります。
えっ、別にしりたくもないって、そ、そうよね…。