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12月25日(月) クリスマス 終い天神 旧暦11月7日
山の手線の垂れ幕広告は、来春の大学駅伝のラインナップである。 今日はクリスマス。 わたしは硝子のビーズが襟元にたくさんついているセーターを着て出社。 光線のかげんでキラキラ光るのがちょっとかわいい。 言ってみれば、光りもののオバサンである。 25日は支払い日。 今年最後の支払い日となる。 どうにか年は越せそうである。 銀行に行かなくてはならない。 わたしは必要なものを取りそろえて、「じゃ、行ってくるわね」とドアーを勢いよく開けて階段を下りようとした。 しかし、バッグが妙に軽い。 よくよく見ると、 あらま、財布もカードも携帯も、大事なものはすべて忘れていた。 すぐに戻ってそれらをバッグに突っ込んで、 まず郵便局に行った。 郵便振替の今月の金額を下ろして通帳にそれを移行しなくてはいけない。 郵便局は混んでいて、わたしは番号札をとって順番をまった。 わたしの番がきた。 払い戻し伝票はすでに書いてあるので、それを差し出せばいいこと。 わたしはその伝票をさしだすべくバックの中を覗いた。 ええっと、ここに挟んであるわけで…… おやっ、ない、 そんなはずはない、 おかしいぞ。 わたしはバッグの中をすさまじい勢いでかき回した。 いやはや、ない。 しかし、入れたはず。。 郵便局の女性スタッフさんは辛抱つよく待っていてくれる。 しばらくさがしてやはりない。 わたしはとびきりの笑顔をつくって、 「ごめんなさい。用紙わすれました。」 女性スタッフさんもにっこりと 「まあ、残念でした」 それから、わたしは諦めて銀行に向かったのだった。 しかし、 である。 よく考えれば、書いてなかったとしても用紙をもらって書けばそれで済むことだった。 銀行に行って、支払いの税金やら給料やら、資金の移行やらいろんなことをお願いした。 すると、 ややっ なんということ! ないと思っていた郵便振込の払い戻し伝票があるではないか。 さっきあれほど捜したのに。。。 その一枚の紙はわたしをあざ笑うかのようにちゃんとあるのだ。 いったい、どういうこと? こんな感じで今年の仕事も終わろうとしている。 ふらんす堂は今年で30周年を迎えることができた。 しかし、これほど隙だらけの脇の甘いずぼらなyamaokaなのに、よくまあ、30年も続けられたかと、 言ってみれば奇跡である。 というか、周りに支えられてやってきたというべきか。。。 ともかく、不思議である。 仙川の七七不思議のひとつである、 って、わたしは秘かに思っている。 今日の朝日新聞の「風信」は、岩田由美句集『雲なつかし』を紹介している。 葱畑人が居らねば歌ふなり 岩田由美 第4句集。年を重ね、身の内でなお伸び、深まりゆくものの一つが俳句、と作者。 『季語別大石悦子句集』が出来上がった。 四六判ソフトカバー装 290頁 俳人大石悦子(おおいし・えつこ)の既刊句集5冊にそれ以後の作品をくわえた2,221句を季語別に収録したものである。 既刊句集は、第1句集『群萌』、第2句集『聞香』、第3句集『百花』、第4句集『耶々』、第5句集『有情』である。 季語が豊富で、古季語や関西特有な季語などもあって、この編集作業はずいぶんと勉強になった。力不足ゆえに反省する点も多いにあることに気づかされたりもした。 俳人・大石悦子を知るうえでは素晴らしい資料となる一冊である。 装釘は和兎さん。 大石悦子さんははんなりとした美しい方である。 装釘もはんなりと美しく。。 表紙。 見返し。 扉。 優美な雰囲気をたたえた一冊である。 たくさんの句を紹介したいところだが、キリがきりがないので今日にちなんで「クリスマス」の句を紹介したい。 三句収録されている。 クリスマスディナーときをり嵯峨野 百花 クリスマスプレートけふの患者食 (入院) 有情 贋物が似合ひて老いてクリスマス 有情 三句目の「贋物」の句がとくに好き。 ご自身のことをやや自嘲的に詠んだのか。こう詠めるしたたかさが素晴らしい。 わたしの「チャラ道」がめざす路線である。
by fragie777
| 2017-12-25 18:54
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