カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
10月31日(火) ハロウィン 旧暦9月12日
そもそも「ハロウィン」とは。。 調べてみたところ、 アイルランドに古くから住んでいたケルト人達の、死んだ人の霊を祭るお祭りがハロウィンの原型であります。 実はケルト人の新年は11月1日で、ケルト人は大みそかにあたる10月31日には亡くなった家族が家に帰ってくると考えていました。 でもこの日には亡くなった人の霊だけでなく、魔女や精霊といった悪者も出没するので、火をたいたり仮面をつけて仮装したりして身を守っていたとのことです。 カトリックとは関係ないものであるらしい。 日本も若者たちが仮装して楽しむ祭として最近盛んだ。 渋谷あたりは歩けなくなるほどでである。「近づかない方がいい」って囁かれている。 でもね、年に一度、仮装するっていうのも悪くないと思う。 ふらんす堂もこの日はみなささやかに仮装をして仕事をするなんてどうだろう。 今朝、ヨーグルトを食べながらそんな事を思った。 で、 わたしは仮装したつもりになることにした。 何になろうかなあ…… ヨーグルトの匙を舐めながら、あれこれ空想した。 結構ワクワクしてくる。 で、 定番のやっぱ「不思議の国のアリス」のアリスに。。。 いいなあ、可愛くて。 ぶるるん、って頭を振る。 (それはあまりにもおこがましい) じゃ、トランプのハートの女王か。 いやいや、はまり役すぎる。 わたしが可哀想。 で、 決めた! 白うさぎだ。 あのせかせかとしてアリスを不思議の国にみちびく白うさぎ。 朝のミーティングでわたしはスタッフたちに言い放ったのである。 「わたしは今日は白うさぎですから。あの不思議な国のアリスに出てくるうさぎよ」 すると、一瞬みなぽかんとし、それからにっこりとして 「あのうさぎ、いいですねえ」って。 スタッフたちも「不思議な国のアリス」に出て来る時計とステッキをもった白うさぎは好きなのである。 白うさぎになった私は何をしたかというと、まずみんなにお給料明細を渡した。 今日はお給料を支払う日なのね。 それから銀行に赴く。 今日も銀行やら郵便局を4,5件行かなくてはならないのである。 いつもやっていることじゃない、と言われればそうであるが、白うさぎであると思うと少し楽しい。 ふらんす堂を出るときに、「失くなった眼鏡が出てきますように」と心の中でお祈りをした。 今日は魔女たちが跋扈する日であったのか、 なんと 眼鏡が見つかったのである!! これはいったい、奇跡か。 あるいは魔法か。 「アンデルセン」というパン屋さんにあったのだ。 実はそこも捜したのであるが、「ない」と言われていたのだった。 「椅子の下にあったのです。お名前は存じ上げなかったのですが、時々お見えになるので」ということで奥から恭しく出してくれたのだった。 もうこれだけでも素晴らしい一日である。 うさぎになっただけのことはある。 ということでわたしは満ち足りた思いで今日一日を終えようとしている。 さっきまでうさぎは投函物にせっせと切手を貼っていたのだった。 そうして今はブログを書いているのである。 今日は午前中にお客さまがひとり見えられた。 九州の鹿児島からわざわざ仙川まで足をのばして下さったのである。 園田桂子さん。 この度第1句集をつくられる予定である。 園田さんは、俳誌「南風」(津川絵理子主宰、村上鞆彦主宰)に所属しておられる俳人である。 句集のタイトルは「花菜風」。 本をいろいろとご覧になって、村上鞆彦主宰と同じフレキシブルバックの造本をお選びになられたのだった。 80歳になられるという園田桂子さん。 「今回東京へは、同窓会が昨日ありましたので、そのついでにこちらに立ち寄りました」ということ。 そして、 「村上主宰が、東京に行くついでがあったら是非にふらんす堂さんを訪ねると楽しいですよ、とおっしゃってくださったんです」 これから羽田より鹿児島へ戻られるということで、颯爽とお帰りになったのだった。 新聞記事をいくつか。 今日の讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、野崎海芋句集『浮上』より。 宇宙ごみ宇宙をただよへる寒さ 野崎海芋 壊れた人工衛星や宇宙飛行士が忘れてきた工具。それが宇宙ゴミと呼ばれるものらしい。地球の大気圏の外側にはそんな宇宙ゴミが浮遊しているという。この句の「寒さ」は宇宙のゴミの身になって感じた寒さである。句集『浮上』から。 29日付けの東京新聞ではふらんす堂の本が二冊紹介されている。 一冊目は、寺澤佐和子句集『卒業』。 みづからの定めし白に辛夷咲く 冬桜ほんのり紅き母の骨 夫が病み、二人の幼子を抱えて途方に暮れたとき、「俳句だけはやめないで。俳句がきっと救ってくれる」と語った友があって、今、実る第1句集。 もう一冊は、白石正人句集『嘱』。 嘱託の身分と云へど更衣 蜩や日のあるうちに終るバス 星流る文字を愛する男にて 大学時代に詩歌を勧めてくれた友が急逝。今果たす遠い約束。 ブログも書き終えたので、 うさぎは月に帰るか…… あれっ、 ちがうか。 それにしても眼鏡が見つかったのは、嬉しい。 しかもパン屋の「アンデルセン」で見つかったというのも、童話のつづきみたいでいいでしょう。
by fragie777
| 2017-10-31 19:45
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||