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4月20日(金) 葭始生(あしはじめてしょうず) 旧暦3月25日
他所の知らない家に咲いていたものだけど、よいなあ。。。。 深見けん二先生よりお電話をいただく。 「第7回田中裕明賞、読みましたよ。面白かった。北大路さんの30句も興味ふかく読みました。」 「それにしても、選考会は読みごたえがありますねえ。選考委員は大変ですね」 「この間の日曜日の『小さな旅』も見ましたよ」と深見先生。 「まあ、ご覧になられたのですか? なんだかすごい部屋でしたねえ」 (ゴメン、北大路さん、でもあまりの狭さと煙草の煙りで驚いてしまったyamaokaである) 「あの部屋で句会をしているのを見ながら、作品がこういうところで作られているんだって思いましたね。都会の一隅で詠まれた俳句なんですね。」 「僕なんか、いま出かけることもなく家にいることが多いので、とても刺戟的です」 深見先生は、きっとこの番組を見ておられるときも、姿勢をくずさずにご覧になられたのではないかしら。 俳句の前では、すべてが平等でおられる深見けん二先生である。 テレビ番組といえば、詩人の林浩平さんが先日立ち寄ってくださり、「はい」と言って一本のDVDを渡された。 BS放送の放送大学の特別講義にて、林浩平さんが担当された「文人精神の系譜-与謝蕪村から吉増剛造まで」のDVDである。 文人とは詩文の道にたずさわる人のこと言う。 いまはおおよそ使われなくなった言葉であると、林浩平さんは冒頭でつげる。 しかし、あえて文人と呼びうる表現者たちを紹介し、その文人精神をつらぬくものとは何かを語る。 文人精神とは、多面的な表現力を駆使して芸術に肉迫するスピリットである。 その文人精神をもった表現者たちを紹介しながら、現代の文人・吉増剛造に迫ろうとするものだ。 Pさんとさっき全部を見たのだが、すごく面白かった。 佐藤春夫の家(いまは記念館になっている)が出て来るのだが素晴らしい。 「ひゃあ、こんな家に住みたいわあ」などと叫びながら見る。 個人的に嬉しかったのは、澁澤龍彦の部屋を垣間見られたこと、そしてそこに飾られていた四ッ谷シモンの人形が両性具有の美しさを湛えていて、目が釘付けになってしまった。 吉増剛造が「怪物君」に取り組んでいる様子は、それはもうすごいものがあった。 「怪物君」は、こうして生まれたのか。 (吉増先生の部屋だ! 嗚呼、こんな風になっているの!)担当のPさんは夢中で見ている。 吉増剛造という詩人の多面的かつ突出した表現力は、尋常ではない。 そんなことを思わせる映像である。 「ふらんす堂通信」で連載をしていただいている「蕪村心読」の頁もチラッと登場し、わたしたちは歓声をあげてしまった。 映像豊かに文人たちの軌跡をおって、観る人間を飽きさせないものがある。 林浩平さんの構成力に負うものがあると思う。 放送は、5月1日(月)19:00 6月11日(日)20:00 7月22日(土)22:15 9月30日(土)22:15 興味のある方は是非にご覧くださいませ。 (四ッ谷シモンの人形、いいわよっ)ホンの数秒ですけど。。。 それも、お見逃しなく。 余談であるが、詩人の高橋睦郎さんのお家にも四ッ谷シモンの人形がある。 わたしは少し離れてそれを拝見したことがある。 その人形も美しかった。。。 澁澤宅の人形はもっと無造作に置かれていたのが印象的だった。 愛猫、ヤマト(♀)
by fragie777
| 2017-04-21 19:40
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