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3月25日(土) 桜始開(さくらはじめてひらく) 旧暦2月28日
今日は上野の東天紅にて「第17回現代俳句大賞」の授賞式がある。 そこへ伺う前に30分ほど家を早く出て、(途中で電車をおり間違えたりしたが) 東天紅ちかくの不忍池に立ち寄った。 桜はまだこれからであったが、私はこの池の鳥たちが大好きである。 いつも、鳥たちに会って元気をもらったり慰められたり (yamaokaにおいてはそんなことはないだろうと思っているあなた、わたしのこと全然理解してませんね、まっ、どうでもいいけど…) んなわけで、鳥たちは今日も可愛かった。 目もつむっている。 地上にあがっても一緒である。 婦唱夫随か。。。。 すごい量だ。 これもユリカモメか。 こいつも可愛いな。 第17回現代俳句大賞のご受賞者は、俳人の柿本多映氏と安西篤氏である。 今日は金子兜太氏も見えられて、お二人にお祝いの挨拶をされたのだった。 会場を笑いに誘いながら兜太節をまじえてご挨拶をされる金子兜太氏。 とてもお元気なご様子がすばらしい。 桂信子先生が亡くなってから一人で俳句を作ってきました。こういう賞をいただけるとは思ってもいませんでした。桂先生が生前におっしゃったのは、「多映さん、長生きせにゃあかんで」ということでした。ニューヨークにテロがあったとき(2001年)にちょうどがんセンターにひと月ほど入院しておりまして、もうダメかと思ったのですが、生き返ってきました。その後、俳句を書いていくのは自分一人であることを覚悟致しました。俳句を始めるのは遅かったのですが、小さい時山を駆け巡って草や木と対話したことが、今の私に繋がったと思います。また主人につきそった転勤生活が多い日々でしたが、今から思うとそれも大きな吟行であったと思っています。そういうことがすべて身体のなかにはいって今のわたしがあり、多くの人との出会いによっても今のわたしがあると思っております。そして一途に俳句を書き続けたことが今日のわたしをつくったと思っております。 このような大きな賞をいただき、私自身このような賞をいただける力量があるのかどうかということを思い、自らを省みて忸怩たるものを感じます。いまだに何か信じられないような気持でおります。先ほどの金子先生のお話はわたしを励ますものとして嬉しく受け止めております。実はこの大賞の第一回の受賞者は金子兜太先生なんですね。兜太先生の受賞した現代俳句大賞というものをわたしが17年経ってからですけれどもいただくことになったということに奇しき因縁のようなものを感じております。またこの度の大賞を先生がご健在のうちに頂戴することができたということ、これが何より嬉しく本当に有り難いと思います。先生にとっても、あるいはここで私が賞をいただくということを目の当たりにしておられるということが先生にとっても喜びではないかと、あるいは先生に対するひとつの贈り物であったかとも思っております。それが今日の一番の嬉しいことでございました。また、現代俳句協会というところはとても自由なところであり、その現代俳句協会という場にわたしは育てられたと思っております。残された人生をそのご縁を大切にして、またこれからも自由に存在者としての俳句を追求していきたいと思っております。 右より、金子兜太、柿本多映、安西篤、宮坂静生の各氏。 柿本多映さま、安西篤さま この度のご受賞おめでとうございました。 心よりお祝いを申し上げます。
by fragie777
| 2017-03-25 22:17
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