7月9日(日)
新宿にでかけることがあり、ついでにひさしぶりの休日を楽しむ。といってもバーゲンたけなわのデパートを梯子しただけのことであるが。そのデパートとデパートをつなぐところに紀伊国屋書店本店とジュンク堂という大型書店がある。心情的には今日は買い物にうつつをぬかす一介の中年女となって仕事のことなんてあんまり考えたくない、だから今日は素通りしようと思い、買い物袋を下げてスタスタと紀伊国屋の近くまで来た。「絶対今日は行くのよそう」スタスタ。「今日は休みだもんね」スタスタ。「ところであの万太郎のポップはどうなってるんだろう?」スタスタ「ちゃんと役目を果しているかな?」スタスタ。「ええいっ、ちょっと見てこよう」(!?)というわけでいつのまにかエレベータに乗って詩歌のコーナーに来ていたという次第。
まず俳句のコーナーに行きどうなっているか見渡すと、後藤比奈夫句集『めんない千鳥』と『心の花』は並んで置かれ、ポップも立っている。一番まえでgood! その後ろに深見けん二句集『日月』と『水影』が並んでいて、やはりポップがある。ここもヨシ。その横に『田中裕明追悼』が目立つように置かれていて、この『追悼集』に対して紀伊国屋本店はいっかんして平積みを続けてくれているのが大変嬉しい。『食の一句』も、再版した『地名別鷹羽狩行句集』も平積みになっている。では『万太郎の一句』はとみればややっ、平積みではあるがポップがないじゃない!!営業代行の門田さんは確かに渡したと言ったけれど、駄目じゃなーい、ポップが全然役にたってない! なんだかがっくりする。あんなにみんなで頑張ってつくったのに。明日門田さんに確認してなんとしてもポップを立ててもらうよう掛け合ってもらおう。
詩のコーナーを確認すると手前に、宗左近著『月の海』が平積みされている。小さな本であるが、追悼のシールが目立ち、宗氏がなくなられたことをさびしく語っていた。