6月22日(木)
今の季節は紫陽花が本当にきれい。あじさいって漢字では紫陽花って書くのであるが、この表記がいちばん似合っている色が写真のようなあじさいなんじゃないかと思う。いつも歩くコースのところで出会う紫陽花。
聞くところによるとスタッフの加藤泰子は今日のために洋服を新調したらしい。そうして今週に入ってからずっと緊張のしっぱなしだったとも。それはなぜかっていうと、鷹羽狩行氏から『地名別鷹羽狩行句集』の慰労会ということで、夕食のご招待を受けたからである。それが今日の6時に渋谷でということなのである。この『地名別鷹羽狩行句集』は昨年の夏の初めに編集作業を開始してから、データの整理、地名の識別等々大変な作業であった。私ははその編集担当として関わったのであるが、実は私がやったことといえば、鷹羽狩行氏にゲラを送ることと受け取ることのそれだけで、あとは鷹羽氏ご本人とそれからデータを作成した加藤泰子の尽力による。仕事に対して厳しい鷹羽氏から、「加藤さんはなかなかよくやる!」とお褒めの言葉をいただいたほど、加藤は頑張ったのである。地名を調べ、その順序を決め索引を作成し、加藤がいなければこの『地名別句集』は刊行できなかったほど、熱心に関わってくれた。私はもうまかせっきりで、「ウフフ、よろしくね!加藤さん」っていった具合でまことに能天気。そのことをしっかり鷹羽狩行氏が見ていて、「慰労会」を設けて下さった。常日頃、「狩」の皆さまの句集を担当している中井愛にもお声をかけて下さり、その上なんにもしなかった私にもお誘いのお声をかけてくださり(きっと私がひがむと思われたのかもしれないけれど)ちゃっかり私もご相伴にあずかったという次第。緊張しまくっている加藤泰子や中井愛に対して、鷹羽氏は楽しいお話しをいろいろとお聞かせくださり、笑い声のうちにあっというまに時間はすぎていった。
『地名別鷹羽狩行句集』は当初、それほど売れないでしょうと、鷹羽氏はおっしゃったのであるが、氏の予想を越えて反響が素晴しくすぐに再版となる。そのことは版元としても嬉しい限りである。