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3月24日(木) マネキン記念日 旧暦2月16日
今日はマネキン記念日とカレンダーにある。 ふむ。。。 調べてみた。 1928(昭和3)年のこの日、上野公園で開かれた大礼記念国産振興東京博覧会で高島屋呉服店が日本初のマネキンガールを登場させた。 マネキンガールとは、マネキン人形ではなく現在でいう「ハウスマヌカン」のことである。「招金」に通じるということで、フランス語のマヌカンではなく英語のマネキンという言葉を使った。 ということ。 「招金(マネキン)ね。」 こういう商魂好きだなあ。。 ちなみにデパートなどに行くといろんなマネキン人形がいるが、わたしがいつもカッコいいなあって思うのは、ラルフローレンのマネキン。 胸をおおきくあけた洋服の着こなしといい、やや挑発的な姿態といい、圧倒的にほかのマネキンとは異なる。 洋服を着るんだったらこんな風にカッコよく着たいと、ため息をつきながら眺めるのが常。 新宿伊勢丹デパートのラルフローレンのマネキンの女っぷり、最高です。 前方にみえる建物は、有名な「松田屋ホテル」。 坂本龍馬、高杉晋作をはじめ維新の志士たちが出入りした古い旅館である。志士たちが浸かったという「維新の湯」もそのままある。 維新関係の資料室もあって、部屋の名は志士たちの名がつけられているのもある。 司馬遼太郎が執筆の為に定宿にしていた旅館でもあった。 中也記念館を出て、レンタカーを借りるべく山口市郊外に向かう。 コンビニの前にたむろする長州男子。 (あなたたちの先輩には、吉田松陰、高杉晋作、中原中也がいるのよお)って心の中で叫ぶ。 野良猫をみつけたが、しっぽのみ。 今回旅をして思ったのだが、おしなべて山が低い。 春と赤ン坊 菜の花畑で眠っているのは…… 菜の花畑で吹かれているのは…… 赤ン坊ではないでしょうか? いいえ、空で鳴るのは、電線です電線です ひねもす、空で鳴るのは、あれは電線です 菜の花畑に眠っているのは、赤ン坊ですけど 走ってゆくのは、自転車々々々 向(むこ)うの道を、走ってゆくのは 薄桃色(うすももいろ)の、風を切って…… 薄桃色の、風を切って 走ってゆくのは菜の花畑や空の白雲(しろくも) ――赤ン坊を畑に置いて 中原中也詩集『在りし日の歌』より。 今から思えば楽しい旅の日々であった。。。 今日の「増殖する歳時記」は、三宅やよいさんによって、小枝恵美子句集『ベイサイド』より。 陽炎へわたしの首を遊ばせる 小枝恵美子 陽炎は空気が不均一に暖められて空気に歪みが生じる現象。春の季語になっているのだけど都会生活であまり遭遇したことはなくて、私にとっては観念の現象に近い。考えれば不気味な句である。ろくろ首のように自分の首がにょろにょろ伸びていって地面に揺らめく陽炎に波乗りするかのように浮き沈みしている。そしてそれを見ているのも自分なのだから。春はぬるんだ空気に時間や空間がだらしなく溶けてしまいそうで、何が起こっても「ああ、春だからね」と納得してしまう雰囲気が漂っている。そんな昼に自分の首を切り離して陽炎に遊ばしてしまう掲載句は気持ち悪くも痛快だ。『ベイサイド』(2009)所収。 稲畑康太郎句集『玉箒』の再版が決まった。 書店でも動いているようだ。 明日はスタッフの文已さんに、書店営業に行ってもらうつもりである。
by fragie777
| 2016-03-24 19:33
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