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3月4日(金) 旧暦1月26日
飾られてからまだ数日しか経ってない。 早くしまわないとたいへんらしいのだが、もう少し飾っておくつもり。 なかなか端正でしょう。 わたしの故郷では、ひと月遅れの雛祭だったので、まあ、東京郊外のわが家でもひと月遅れで、ということで。 今年は「ゴスロリのお雛さま」が若い人たちに人気があると、昨日の朝の東京MXテレビの「モーニングCROSS」で言っていた。 ゴスロリとはゴッシック&ロリータのファッションスタイルだけれど、もちろんわたしたちの若い頃にはなかったやつ。 新宿の街を歩いていると必ず出会う、あのゴスロリである。 ゴスロリの雛さまをネット上でみたが、結構インパクトのあるお雛さまだ。 でもなかなか美しい。 雛人形を買いに来ていた若夫婦をみて人形作家の方が思いついたらしい。 伝統工芸と現代のファッションを見事にミックスさせた雛人形となった。 しかもこのゴスロリは日本で生まれたファッションである。 そこで「伝統とは何か」ということになった。 MCの堀潤さんの発言が面白かった。 「むかし、ある人間国宝の方から、尋ねられたことがあるんです。伝承と伝統の違いがわかりますか?」って。 「伝承は民話などむかしからあるもののをそのまま継承していくことだと思うのですけど、伝統とは、どう定義したらいいか」 「するとその方が言うには、伝統はその時代の職人が最も新しいものにチャレンジしていき、それが積み重なったものが伝統なんだ、って」 この話は面白かった。 「伝統」というものを伝統に連なる人間が自身のテーマとして引き受けたときに出した答えなんだろう。 伝統というものは、「守る」ものではなくて、「新しく作る」ものなんだと。 伝統詩としての俳句や短歌はどうか。 わたしは田中裕明さんの第2句集『花間一壺』の「あとがき」の一節を思い出す。 もうひとつはあたりまえのことですけれども俳句が伝統詩であるということ。ただそのことを自分の作品を通じて知ることができたのはたいへんしあわせでした。これからも日本の詩歌の伝統につらなつていたいと思います。そう、それも言葉によって。 この「あとがき」を記したとき、田中裕明さんは26歳だった。 俳句という伝統詩を信頼し、しかもそれに連なる自身の作品への気持の良いまでの自負がある。 この句集を担当したときわたしはまだ30代半ばだったが、 こんな風に言ってみせる俳人ははじめてだった。 朝の忙しい時間に、ふと手をとめて聞き入ってしまったニュース番組の言葉だった。 花粉症の季節になった。 ふらんす堂のスタッフたちはわたしを除き、全員マスクをしている。 わたしはいまんとこまだ花粉症ではないらしい。 昨日の夕方、さかに鼻水が出て熱っぽかったので、心配したのであるが、どうやら大丈夫みたい。でもね、スタッフの緑さんが言うのよ。 「花粉症は飽和状態になると発症しますから、そうならないように気をつけた方がいいですよ」 「どうやって気をつけたらいいの?」 「外に出たらマスクするとか」と言われ、すぐにマスクを装着した。 だから、このブログもマスクして書いてんの。 今頃の季節になると、身体に湿疹ができて痒くなる。 「これも花粉症の一部かなあ」って言って、すぐにわたしは否定した。 数年前に皮膚科に行って言われたことを思い出したのだ。 「これは、R(アール)化が原因ですね」って。 嗚呼!
by fragie777
| 2016-03-04 18:22
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