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1月25日(月) 初天神 旧暦12月16日
朝、俳人の秦夕美さんからお電話をいただいた。 「雪が降ったのよお!」という言葉に驚く。 そうか、、、福岡までも雪が降っているのか。 どうやら寒波は日本列島を凍結するつもりらしい。 東京は寒晴れの一日だった。 冷気にみちてはいたが。 わたしにとってはあまりにも忙しい日々だった。 寒さなどを感じる余裕もなかった・ お客さまもあり、支払い日でもあり、そこへもってきて月曜日である。 わたしは仙川商店街を飛ぶように歩き回った。 午後からはさっきまで皆でゲラの読み合わせをしていた。 今日は愛さんにも手伝いを頼んで、「深見けん二俳句集成」の初句索引の読み合わせをしたのだった。 今や声も嗄れ、目もしょぼしょぼとなって、もうクタクタ。 漢数字の一と二の区別がつかなくなってきてしまったほど。 新刊の句集を紹介しようと思ったのだけど、今日はもう力尽きた。。。。。 それでもこうやって老体に鞭打ってブログを書くyamaokaである。 新聞にとりあげられた掲載記事を紹介しておきたい。 今日の毎日新聞の櫂未知子さんによる俳句月評は、「イメージ覆す句集」というタイトルで二冊の句集を評している。 藺草慶子句集『櫻翳』と山口蜜柑句集『風を孕め』である。 自分で勝手にイメージしていたある俳人の印象が、新しく発行された句集によって覆されることがある。それはたとえば、藺草慶子句集『櫻翳』(ふらんす堂)だろうか。 藺草慶子を写生の王道を行く人だと思い、つねにそういった先入観に沿って句を読みがちだったが、『櫻翳』はわが心の狭さを、みごとに修正してくれるものだった。 枯れすすむなり夢違観世音 藺草慶子 月光に蝕まれゆくごとく座す この二句は、多分に感覚的である。一句目の仏は樹木のように実際に枯れるのではない。また、二句目の月の光が何かを本当に蝕むのでもない。しかしながら、ある比類なき現場に立った時、作者はこう詠むしかなかったのではないかと思った。 炎抱きかかへ燈籠流しけり 藺草慶子 形代のわが名に雨の落ちはじむ 贋金魚花の如くにあつまりぬ この三句は前に挙げたものよりもかなり具体的。ご同時に、作者の思いが濃くないように見えるぶん、読者の気持ちが、より投影されやすくなったのではないだろうか。最近読んだ句集の中では、一句一句がかなりの迫力をもって迫ってきた、力のある一冊だった。 最近発行された句集に、山口蜜柑第一句集『風を孕め』(ふらんす堂)がある。先に挙げた藺草慶子と、年齢において一回り以上の開きがあることはさておき、よけいな屈託のない明るい作風に惹かれた。 あたたかや人のかたちに服脱がれ 山口蜜柑 退屈な上着脱ぎけり青嵐 春雷や脱ぎしものまだあたたかく これらの句でわかるように、それまで着ていたものがさりげなく登場する句集だった。体温、身体感覚だのと世では言われるが、俳句で実践してくれた例は案外少なく、一句一句を楽しく読んだ。 同じく毎日新聞の新刊紹介では、 後藤比奈夫句集『白寿』と稲畑康太郎句集『玉箒』が紹介されている。 来し方を晒すが如く書を晒す 後藤比奈夫 1917年生まれの著者の第14句集。93歳で第13句集を刊行しており、それに続く3年間の作品をまとめたもの。旺盛な作句力と自在な発想に驚くばかりである。 空を見て体育の日と気づきたる 稲畑廣太郎 高濱虚子の曽孫である著者は2013年に「ホトトギス」主宰に就任。「ホトトギス」誌上毎月発表している「廣太郎句帖」から、08年夏以降6年間の作品をまとめた第4句集。口語や関西弁を交えて日常を切り取っている。 今週は週末までいろいろと慌ただしい週になりそうである。 今からばてていてはどうしようもない。 電話やメールで連絡をしなくてはいけない方々がいるのだけど、今日はもうごめんなさ~い、心の中で謝りつづけている。 明日もまだ読み合わせはつづく。。。。。。
by fragie777
| 2016-01-25 20:38
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