カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
9月7日(月) 旧暦7月25日
昨夜はなかなかできぬ体験をして午後2時ちかく家にたどり着いたのだった。 「桃」のネクターを自販機で買って飲んだのだが、10年ぶりのことになるかもしれない。 このネクターがいまだに健在で自販機で売られていたことにまず驚いたのだった。 相変わらず甘ったるく最後はすこしもてあましたのだった。 真夜中に殺風景なビルのなかで一人でグビグビとネクターを飲んでいる中年女、というのも滑稽なようなさびしいような。 なにゆえそんな状況に置かれたかは、どうか問わないでほしい。 あえて理由を探すとすれば、昼間に「葛の花」を見てしまったためか。。。。。 今日の毎日新聞の新刊紹介に、山崎祐子句集『葉脈図』が紹介されていた。 彼の海へ松明を振り露けしや 山崎祐子 2005年に俳人協会新人賞を受賞した著者の第2句集。民俗学が専門で、東日本大震災以後は故郷いわき市の復興支援など幅広い活動の中で詠んできた作品を収める。 今日は午前中に、お二人お客さまがいらっしゃった。 俳誌「南風」に所属する室千寿子さんとそのお嬢さまである。 この度、室千寿子さんが第一句集を上梓されることになり、その打ち合せに来られたのだった。 すでに句稿はいただいていてゲラとなっているのだが、どんなご本にされたいかいろいろと資料をご覧になって決められたのだった。 この第一句集には、お二人の主宰、津川絵理子さんと村上鞆彦さんがそれぞれ跋文を寄せられることになっている。 室さんは、三鷹市にお住まいでふらんす堂からは近い。 「ここは良いところですね。近いんですけど、なかなかこちらには来ずに吉祥寺の方に行ってしまって」と仙川にははじめていらしたということ。 お写真をって、申し上げたところ、 「写真はダメなんです」ってお断りされてしまった。 そばでお嬢さんがニコニコとされている。 句集のイメージをおおかた決められてホッとしたご様子でお帰りになられたのだった。 午後からもお二人のお客さま。 俳誌「鷹」編集部の辻内京子さんのご案内で、大津市におすまいの「鷹」同人の岸孝信さんがご来社くださった。 岸孝信さんは第一句集の刊行の予定があり、そのご相談にお見えになられたのだった。 関西の大学でドイツ語の先生をしておられたのだが、定年退職をされたのを機に、これまでの作品をまとめて第一句集を上梓されるのである。 句集の色は、すでにおきまりだ。 どんな色なのかはいまのところナイショ。素敵な色だ。 そもそも俳人・藤田湘子に魅了されて俳句をはじめらたということ。 まえまえから俳句に興味をもって、師となる人を探していたところ、BSテレビの俳句の番組で藤田湘子を知り、衝撃をうけ、即「鷹」に入会されたということ。 詩も書かれるという岸さんに「俳句に興味を持たれたのは、どうしてですか?」と伺ってみた。 「日本の古典を読み出しましたら、外国の文学や現代詩とはちがうリズムがあることに気づいたのです。足元の土につながっているというか、日本の草木が懐かしくなってきたのです。それで伝統的な短歌や俳句に興味をもちました」 「短歌でなく俳句を選んだのは?」、 「俳句は、切り捨てる呼吸がいい。武士が真剣で勝負をするとき、間合いに入ると言って、相手とのある距離に入るわけです。その間合いは自分も斬られる可能性の距離です。その間合いの呼吸が俳句にはあるんです」 すごく面白い。 もっといろいろと伺いたいところだが、それはこの次の機会にしたい。 今回は第一句集を納得あるかたちにするためにわざわざご上京くださったのだった。 「その内に詩集も刊行したいですね」っていろんな詩集もご覧になられてお帰りになられた岸孝信さん。 明日は新刊の紹介をします。
by fragie777
| 2015-09-07 19:31
|
Comments(0)
|
ファン申請 |
||