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9月6日(日) 旧暦7月24日
9月の第一日曜日は曇り日ではあったが、秋暑の一日となった。 国立・矢川緑地の水は驚くほど澄みきっていた。 秋の水。 この花ピントを合わせるのが難しい。 こちらを向いているのに。 何枚かとってやっとピントを合わせてくれた、そんな感じ。 葛の花。 胸騒ぎを覚えつつ、いつまでも見ていたい花である。 この荒々しさに魅了される。 そっとテーブルに置かれていた。 これを摘んでここに置いたのはいったい誰? この花に目を留めた人に会いたくなった。 そして、 そばには、「つくつく法師」の亡骸が置かれていた。 鳴ききって死んでいったつくつく法師。。。。。。 昨日の「船団ホームページ 今日の一句」は、坪内稔典さんによって大石香代子句集『鳥風』』より。 爽やかや畳めばものの四角なる 大石香代子 昨日に続いて爽涼の句を挙げる。句集『鳥風』(ふらんす堂)にあるが、あたりまえなことをそのままに言った事が新鮮。つまり、「畳めばものの四角なる」が新鮮なのだ。その新鮮さ、爽やかそのもの。この作者1955年生まれ、小川軽舟の主宰する「鷹」で活躍している。 そして今日の「増殖する歳時記」は、小笠原高志さんによって、小沢麻結句集『雪螢』より。 名月やマクドナルドのMの上 小沢麻結 切れ字が効いています。それは、遠景と近景を切る効果です。また、月光と人工光を切り離す効果もあります。句の中に二つの光源を置くことで、「名月」も「M」も、デジタルカメラで撮ったように鮮明かつ双方にピントが合った印象を与えています。視覚的にはフラットなイメージを受けますが、名月を詠むからには、自ずと先人たちの句を踏まえることになるでしょう。名月を入れた二物を詠む場合、先人たちは山や雲や樹や水面など、自然物と取り合わせる詠み方がふつうでした。例えば、其角に「名月や畳の上に松の影」があります。これも、切れ字によって空間を切り分けていますが、掲句と違う点は、光源が名月だけである点と、時の経過と風の有無によって「松の影」が移ろう点です。これに対して、「マクドナルドのM」は停電しないかぎり変化しません。それは、都市の記号として赤い電光を放ち続け、街々に点在しています。ところで、句集には「月探す表参道交差点」があります。これをふまえて掲句を読むと、「名月」は、あらかじめ作者の心の中に存在していただろうと思われます。その心象が現実を引き寄せて、都市の記号M上に、確かに出現しました。それは、Meigetsuと呼応しています。『雪螢』(2008)所収。 とここまで書いて急用が入ってちょっと出かけなくてはならなくなった。 もうパジャマに着替えてしまった. 電車に乗って夜の都会を目指します。 夜中を回ることになるだろう。 ふうっ、 とりあえず 行ってきます。
by fragie777
| 2015-09-06 20:26
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