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10月31日(金)
わたしもへなへなと写っている。 今日はスタッフたちにお給料を払う日であり、わたしもお給料を貰う日である。 午後に銀行からお金をおろしてそのままユニクロに行って、「極暖」のヒートテックシャツを3枚も買ってしまった。 2枚は黒、もう一枚は白、この「極暖」はその名のとおり暖かくて良い。 ことしの冬はこの「極暖」を大いに活用しながら、しかしよそ目にはそんなババシャツなどは着ていない風を装ってスマートにいくつもり。 だから、 わたしが「極暖」を着ていることは、ナイショよ。 過ぐる10月25日に大阪で「第29回大阪短歌文学賞」の授賞式が行われた。 ふらんす堂から『白へ』を上梓された藤田千鶴さんが受賞された。 わたしは授賞式にうかがえなかったのであるが、藤田千鶴さんにお願いして写真を送っていただき、ご挨拶のお言葉も教えていただいた。 「私の家の近くに大きなナンキンハゼがありました。 数年前に切られてしまって、切られた当初はとても悲しかったのですが、時がたつと、それが2年前だったか、3年前だったか、果たしてほんとうにあったのかがおぼろになってきます。この本のなかにあるナンキンハゼの歌を読み直すとき、それがちゃんとあったことが確認できるのです。 短歌を作るというのは、入口を作っているのですね。その入口に立てば、そのときの思いや見ていた風景や考えていたことまで再現できます。 また、自分のための入口なのに、時として他の人の入口になることもあります。 私が他の人の作品を読んだとき、記憶の底に沈んでいたものがふと浮かんでくることが よくあります。 その入口から深くもぐっていくことも、広い場所へ出ることもできるのです。 自分には短歌がある、ということは本当に心強いことだと思います。 今回、童話も入れるという試みにエールを送ってくださったふらんす堂さん、イレギュラーな構成にもかかわらず、評価してくださった方々、応援してくださった塔のみなさん、支えてくださったすべての方に感謝の気持ちでいっぱいです。」 『白へ』という一書は、短歌と童話がその世界をつくりあげているものである。 最初に原稿をいただいたときは、両方どちらも作品がよかったので、一緒にしてしまうのはもったいないような思いもあったのであるが、実際できあがってみると、二つの作品ジャンルが互いを際立たせながらしかも響き合ってかえって透明感が増したように思えたのだった。不思議なものである。 別のジャンルの作品をあえて交じえることによって一種の化学変化をおこし新しい手触りと波動をもった作品群になったような感じ、このことはわたしにも面白い体験だった。 楽しい本作りとなった一冊である。 藤田千鶴さま、 大阪短歌文学賞のご受賞まことにおめでとうございます。 純然たる歌集とはちがうあたらしい試みのこの『白へ』の受賞は、短歌の世界をさらに広げたように思えます。すばらしいと思います。 こころよりお祝いを申し上げます。
by fragie777
| 2014-10-31 19:03
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