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9月19日(金)
朝の出勤途中の商店街で小学生の列に会った。 5年生か6年生くらいだろうか。 こんな朝はやい時間には商店街もおおかたシャッターをおろしていて、出勤のひとたちが行きかう商店街である。 みな一所懸命なにやら書き込んでいる。 「おーい、いいかあ、ここが松屋だー」 とちょっと年配の先生が子どもたちっむかって叫んだ。 子どもたちがいっせいにそちらを向く。 わたしも思わず向く。 松屋とは牛丼を安く食べさせるファストフード店である。 仙川にはおなじようなお店としてすき家がある。 いろんな店が商店街にひしめいている。 活気のある通りである。 つまり社会見学としての課外授業らしい。 彼らが何を書き込んでいるかものすごく興味があったが、わたしにはミーティングの時間が迫っていた。 彼らを足早に追い越しながら、 わたしは妄想する。 かの先生はふらんす堂のある建物のまえで足をとめる。 そしてこう言うのだ。 「おーい、みんな、このカレーハウスCoCo壱番屋の二階に注目!! ここはふらんす堂と言ってな、すばらしい本をつくる出版社だぞ。詩や短歌や俳句の本をつくっているんだ。みんなも知っているだろ、俳句とか詩は。ほら芭蕉の「古池や蛙飛び込む水の音」とか谷川俊太郎の「けんかならこい はだかでこい」とか勉強しただろ、そいう俳句とか詩とかの本をつくっている会社だ。ここの本はとても美しい本で有名だぞ。」 生徒たちは一同賛嘆の眼差しで二階のふらんす堂を見上げる。 わたしは窓からVサインをしてみんなに笑いかける。 んなわけないよなあ……… でもね、 この子どもたちをはじめ仙川の人たちにわたしたちの本づくりの仕事を知ってもらいたいなあ。 なんたって仙川でもう20年以上もやってんのよ。 この妄想を妄想で終らせぬよう、わたしたちはがんばっていい本づくりをしていくのだ。 わたしは丹田にぐっと力をいれて、ふらんす堂の階段を上がっていったのだった。 今日から新宿紀伊国屋南口店では、「ふらんす堂通信フェア」をやっております。 「ふらんす堂通信」のみならず、ふらんす堂の書籍が美しく飾られて幸せそうにしています。 新宿にお出かけの際はぜひに足をのばして立ち寄ってくださいませ。 立ち寄ったついでに、是非に何か一冊をお買いあげくださいましたら、嬉しい限りでございます。 よろしくお願い申し上げます。
by fragie777
| 2014-09-19 21:31
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Comments(2)
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