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8月11日(月)
俳人の山上樹実雄氏が亡くなられた。 本日、津川絵理子さんと村上鞆彦さんの連名でご逝去のご連絡をいただいた。 8月6日午後17時11分、大阪市内の病院にて亡くなられたということである。 実は今朝車にエンジンをかけながら、ふっと山上先生、お元気かしら?って思ったのだ。 すこし前にお送りするものがあって送ったところいつもならお電話をくださる先生がくださらないので、どうしておられるか、ここ半月あまり気になっていた。 そして今朝ふたたび山上先生のお顔がうかんだのだった。 お電話をすると、いつも 「山岡さん、ぼくもうあきまへんわ」と息もたえだえな感じでおっしゃって、それでもしばらくお話をしていくうちに、冗談を言っては笑わせる、そんなサービス精神と茶目っ気のあるお方だった。 1931年(昭和6)7月22日、大阪生れ。本名公夫。大阪大学医学部卒。眼科医。水原秋櫻子、山口草堂に師事し、「馬酔木」「南風」同人を経て、2004年(平成16)より「南風」代表、「南風」は昨年、創刊80周年をむかえた。 句集『翠微』にて第35回俳人協会賞。句集『四時抄(しいじしょう)』にて、第3回山本健吉賞、第3回俳句四季大賞受賞。俳人協会名誉会員。日本文藝家協会会員。 今日送られてきたファックスにある山上氏の経歴である。 以下はともにかつて「南風」の代表であった鷲谷七菜子氏が「現代俳句辞典」(富士見書房刊、1988年刊)の「山上樹実雄」の項目に書かれたたものをすこし付加したい。 高校時代、詩人伊藤静雄の門にあり、詩の世界に目覚めた。冴えた感性によって真実をつかみとろうとする傾向は、鋭く、みずみずしく、品位高い作品を生み、49年句集『眞竹』を刊行。その後、直観によって捉えたいのちの映像に心象の翳の寄り添うことを希いながら、次第に句に幅を加え、『白蔵』(昭57)『山麓』(昭61)を刊行。最近では俳句にとっての自然がアニミズムと無関係ではないと、自己の意識を無にして「ものの見えたるひかり」に感応したいという。更に季語の玄妙さも加えて、作品はいよいよ自在性を発揮している。〈山々は遁げゆく風に秋の蝉〉〈万緑のどこに置きてもさびしき手〉〈滝のおもてはよろこびの水しぶき〉(鷲谷七菜子) 句集『春の顔」が最後の句集となってしまった。 いちじくの中のかすかす濁世にて 二つ眼で生きて白魚透けにけり 人形の目がそこにある春の闇 息の穴ふたつほほゑむ桜かな 血の気うすき昭和の余花として生きむ よそゆきと言ひたきパジャマ更衣 消えゆくは蝶のみならず炎天下 土に着くしぐれの音の山迫り 頬骨に保たれてけふ春の顔 晩年は入退院を繰り返し、この『春の顔』上梓のころはほとんど病臥の身であられた。 『春の顔』の最後におかれている一句。 存(ながら)へし顔秋風にきざまれる 今年の秋風を見ずに逝ってしまわれたのだった。 こころよりご冥福をお祈り申し上げます。 今日の船団ホームページは、坪内稔典さんによって、奥坂まや著『飯島晴子の百句』 さるすべりしろばなちらす夢違ひ 奥坂まや著『飯島晴子の百句』(ふらんす堂)から。まやさんは「上五中七の縷縷とした調べとひらがな表記が、薄い白いはなびらが、ひらひらと中空に漂う様を思わせ、夢幻的な空間が現出する。この空間なら、たしかに悪い夢を吉夢に変えてくれるに違いない。」と鑑賞している。白い花を散らせている百日紅、それは「夢違ひ」のさまだ、と読んでいるのであり、この読み方に賛成だ。「夢違ひ」は悪い夢を見たとき、それが正夢とならないようにまじないをすること。 まやさんの読みに一つ疑問がある。花びらがひらひらと中空に舞う、は変かも。それは百日紅ではないみたい。 この奥坂まや著『飯島晴子の百句』は、9日の朝日新聞にも新刊紹介としてとりあげられた。 新聞を家から持参するのをわすれてしまったので、明日紹介します。 (わすれるなよ、yamaoka)ってわたしは自分に念をおした。 あーあ、いまのわたしときたらどうだろう。 髪の毛はのびほうだいで大暴れをし、手の爪は昨日どうにか切ったが、足の爪は全世界にむかって反抗しているかのように伸び放題である。 髪の毛がこんなに「あばれはっちゃく」みたいになっているなんて、実は昨日までおもっていなかった。 昨日、友人に、 「あなた、どうしたの?その髪」と言われ、鏡をみてゲエーって絶句した。 わたしの髪型は中途半端なショートカットをモットーとしているのであるが、いまの頭はオスライオンの鬣を下手クソな床屋が恐ろしさのあまりめちゃくちゃに切り刻んだような、そんな暴れ方である。 いくらなんでもこれじゃイカン、と深く反省はしたものの、今日はムースでなんとか押さえつけてこの休日の間にカットにいくつもり。前にカットしてからもう2ヶ月以上経っているんだ、実は。 見てなさいよ。 お盆休みが終ったら、女前(おんなまえ)がぐっとアップしてるからさ。 足の爪は、毎晩お風呂上りに切ろう切ろうっておもって、わすれちゃうの。 そして毎朝着替えのときに、あーあ、って思うんだけど、すぐ忘れる。 どうしようもないね。
by fragie777
| 2014-08-11 20:43
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