カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
5月4日(日)
武蔵野の湿原をあるく。 明日は立夏。 春を惜しむこころはあれど、すでにあらゆるものが夏の光にあふれていた。 さまざまなものを見、さまざまなものに触れた一日だったが、 なによりうれしかったのは、桐の花に出会えたこと。 ここを通るたびいつか見たいと願いながら、ようやく出会えた桐の花。 桐の花はなかなか近くで見ることはできない。 山峡にけぶれるように咲く桐の花をながめるのが精一杯だ。 コンビニにおにぎりを買うために立ち寄ろうとしていたときに、 「桐の花が咲いてるのよ」ってすみれさんが、呼び止めてくれたのだ。 おにぎりを買うことも忘れ、 しばし呆然と見上げた桐の花。 かつてイタリアを旅したとき、ミラノのスフォルツェスコ城のセンピオーネ公園に咲いていた桐の花を思い出す。 あのときはすぐ見上げる高さに桐の花が咲き、ベンチに桐の花が落ちていた。 その花を手にしたときのしっとり重い感触がよみがえってきた。 桐咲いて雲はひかりの中に入る 飯田龍太 この連休にこうして桐の花に出会えたこと、 わたしは十分に満たされた休日の一日となった。
by fragie777
| 2014-05-04 22:42
|
Comments(2)
|
ファン申請 |
||