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8月25日(日)
木の肌と言ったほうがいいか、なんにも考えないでシャッターを押し、あとで写真を見たら案外表皮の模様がおもしろいのでここに載せてみた。 これはたぶん欅(けやき)だ。 しかし、わたしは花の名や木の名をよくちょんぼするので、間違っていたら遠慮なく突っ込んでいただきたい。 静かな一日だった。 出かけたいところを我慢し、おとなしく一日家で過ごすことにした。 しかし、そこは勤勉なるyamaokaである。 校了にするためのゲラを読むことに決めてあった。 おお、そうだ、 珈琲を飲もう。 少し濃い目に珈琲をたて、それをお気に入りのアウガルテンの珈琲茶椀に並々と注ぐ。 このアウガルテンの陶器は20年以上も前にオーストリアのウィーンに行った時にその白磁に描かれた緑色の美しさに魅了され、二客買いもとめ船便で日本に送ったというものである。王室御用達だったアウガルテンであるから、安いものではなかった。(ブランドのバッグなどに比べたら遥かに安いけど、わたしにはうやうやしい値段だった) カップの縁の薄さが絶妙で、ほかのどの陶器の珈琲茶椀より珈琲が不思議に美味い。 こういっちゃなんだけど、このアウガルテンの珈琲茶椀はわたしがこれまでに見た世界各国の珈琲椀のどれよりも美しいものだ。(それほど沢山のものを見ているわけではないが……) 白磁の透明度、冷たさ、繊細さ、椀の広がり、緑色で描かれた模様、気品があり豪華すぎず清楚でさえある。 そこに珈琲の焦茶色がよく似合う。 ふふふふふ…… わたしもパプスブルク家の貴婦人になったつもりでいとも優雅に珈琲茶碗の持ち手(この表現でいい?)をつまみ、珈琲の香りを楽しみながら一口飲む。 う~~む。 芳醇だ。 美味い。 わたしはなんと珈琲を入れるのが上手いのだろう! こうして、 わたしはたっぷりと日曜の午後という時間を楽しんだのだ。 あ~~あ、 実はここまで書いてきたことは嘘なのね。 何が嘘って、 仕事はしたけど珈琲は飲まなかった。 だいたい珈琲豆もなかった。 現実はもっともっとガサツでカッコわるかった。 ここに書きたくないほど……。 しかし、 親友が訪ねてきてくれたのは嬉しかった。 が、 彼女にだす珈琲はなかった。 (アウガルテンの珈琲茶椀は食器棚のガラス戸の向うから誇り高くわたしを見おろしていた。)
by fragie777
| 2013-08-25 18:43
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Comments(2)
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