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6月29日(土)
さんざん遊んでいま戻ったところである。 奥多摩を中心に遊んだのであるが、最後の締めは「蛍狩」となった。 「蛍狩」とはしゃれた言い方をしてみたのであるが、川向こうに飛ぶ蛍をひたすら見ていたのである。 この渓谷をのぞむレストランでわたしは昼飯に「山女定食」を食べた。 「お客さん、焼くのに20分かかりますよ」って言われたのだけど、「待ちます」と言って待った山女は肌理細やかにふっくらと焼き上がりそれはおいしかった。友人たちの食べたわさびコロッケもおいしそうだったけど、山女にして良かった!。 カヌーやカヤックなどオリンピック選手の練習場として有名であるとのこと。 だは……。 大きな岩によりかかってずっと見ていた。 若者たちが手を振ってくれるので、わたしも手を振った。 そして郷子さんの家で夕食を食べ、いよいよ蛍狩だ。 家からあるいてすぐのところだ。 懐中電灯をたよりに闇を進んでいく。 杉が黒山のように林立しその前を川が流れている。 そこを蛍がふうーっと横切っていく。 わたしたち以外に人影も無く、杉林が不気味なほどに迫ってくる。 写真に撮ったって無理って言うこと分っているけど、撮ってみた。 蛍を見られたことは嬉しい。 しかし、蛍以上にわたしが魅了されるのは、その濃密な闇だ。 この闇に会いたくて蛍を見に来るのかもしれない。 ふっとそう思ったのだった。
by fragie777
| 2013-06-29 23:53
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Comments(2)
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