4月29日(土)
今日はみどりの日。ゴールデンウイーク第一日目。わたしは旅行前の仕事の整理で仕事場に向かう。ここへきてちょっとやっかいな問題が浮上。わたしのいる間に解決をしておきたかったのであるけれど、どうやら無理なようす。中井愛にそれを託して出かけるのも、中井も多くの仕事をかかえているので、申し訳ない。あとでケイタイで中井とそのことの確認をしあわなくてはならない。午後仕事の整理やら、旅先に持っていくパソコンの環境をととえたりしていると、川口が現れれる。そうしてすぐ近くに倉庫として借りているマンションの一室からなにやら沢山の書籍を仕事場のほうへ運び入れている。ああ、昨日やり残した仕事があるんだわ、とわたしは自分のことに夢中でうわの空。しばらくして一所懸命書籍を梱包している川口に気づき、「川口さん、大変ね。どうしたの?そんなに仕事があるの?」と聞くと、「あのお、鷹羽先生のところへ地名別句集をお送りしなくては」と優しくちょっと気弱そうに言う。ムムムムム、やり残した仕事どころじゃない!わたしが昨夜川口さんに頼んだことじゃない!! まったく、もう。忘れ果てている自分が情けない。「ひゃー、ごめんなさい。わたしが頼んだ仕事でした。少しも手伝わず、まったく自分のことばかりして…」「ウフッ、それが山岡さんらしくて…」いつもながらすこぶる感じが良い。川口はちなみに「ふらんす堂の良心」のような人だ。これは、わたしがこれから長い旅行をするからと言って、川口にゴマをすっているのでは決してない。そうして彼女は『地名別鷹羽狩行句集」を500冊を美しく梱包して狩俳句会まで送る手はずをととのえてくれたのだった。川口さん、こんなスットコドッコイのわたしですが、旅行から帰ってきてもどうぞわたしの机はとりあげたりしないで下さいな。
夕方、新宿の紀伊国屋書店までおもむき、CDつきのイタリア語の会話の本を購入(いまさら?)ipodにそのCDを全部吹きこんで17時間の飛行時間の間、すこしでもイタリア語をおぼえようという魂胆。本当にどうなることかしら?