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3月7日(水)
きいちゃんも黄色のリボンをつけて現れた。 女と生まれたからにはね、 男性諸氏に言ってもらいたい讃辞があるっていうもの。 そう思いません? 数日前の映画で、二人の紳士の電話のやりとりを聞いて(おお、これだ!)って思った。 ひとりの男が言う。 「彼女はクレージーだ。そして食わせ者だ」 もうひとりが言う。 「しかし純粋、魅力がある」 いいなあ…… こんな言葉を男に言わせてみたいよ。 こういう女性がわたしの好み。ぜったいになれないけどさ……。 演じた女優はとてもキュートだった。 映画のタイトルは当ててみて。 ヒント 「アメリカ映画」です。新しい映画ではありません。 原作はトルーマン・カポーティと言ったら分かっちゃうだろうなあ……。 昨日は俳人の嘴(はし)朋子さんが来社された。 嘴さんは、「万緑」に所属しておられ宇都宮にお住まいだ。 句集を刊行させていただくに当たってのご相談に見えられたのだった。 お若いけど句歴は長く中村草田男を遠くから拝眉していたこともあるという。 「万緑」の重鎮だった俳人岡田海市に直接の指導を受けたとのことで、嘴さんから聞いて知ったのは、岡田海市は「朝日ジャーナル」の編集長も務めたことのある人だったということだ。 「幅広い視野をお持ちの俳人で、刺戟的でとても勉強になるご指導でした」と嘴さん。 最近は「そろばん塾」の先生のパートを始めましたという嘴さんに、「そろばん塾っていまごろ流行るのですか?」と質問したところ、人気があってかなりたくさんの子どもたちが習いに来るということである。 「算盤は『ひらめきと想像力』が養われるのです。すばやい反射力も必要ですし、暗算などは頭の中に算盤を描けなくてはいけません。子どもたちの様々な可能性が養われるのですね」と嘴さん。 「算盤」にそんな力があるとは、侮れない。 わたしもかつて「そろばん塾」に通った経験がある。はたしてそこで得たことが役にたっているのだろうか…… 小学生の時だ。 ウーム、 優しいお兄ちゃんがいて(素敵だなあ……)と思ったから情操は養われたな……きっと。 嘴さんは、精鋭俳句叢書の「雪のシリース」にご参加くださる予定である。 そして今日は仲の良いご夫妻が来社された。 根岸敏三・操さんご夫妻だ。 句集の原稿をもって来社された。 現代俳句協会に所属し、多摩地域を中心にご夫婦で活躍されている。 わたしにとっては操さんは子どもの学童保育の先生だったこともありとても親しいお方である。 二人の子どもがお世話になったのだが、なにしろ絵に書いたような悪ガキだったもんで、頭が上がらないのだ。 子どもだけでなく親も、とくに母親はなっていない母親だったので、「(卵焼きも上手につくれないような)(いまじゃオムレツ大得意、東京会館のオムレツに負けはしないぞ)ともかくもかつてはそんな母親だったので、これもまた頭が上がらない。 頭があがらないので、句集の担当は愛さんに押しつけた。 お二人ともはじめての句集である。 それこそ操さんはわたしの子どもを可愛がったり叱ったりしながらの間もつくって来られた、そういう年月の俳句である。(可愛がり方はわたし以上だ) ご主人も学校の先生をする一方組合運動のはて学校を解雇されるという闘争の歴史を背後にしながら、作句活動をしてこられた年月のものである。 わたしの目の前におられるお二人はいとも優しい明るいご夫婦であるが、筋金入りの人生を歩んで来られた方である。 (わたしが頭が上がらないのはわかるでしょ!) そのお二人がふらんす堂で句集を作ってくださるというのだ。 不肖の親と悪ガキにつながるというご縁ゆえに! 嬉しいじゃありませんか。 「これから武者小路実篤公園に行きます」とおっしゃってお帰りになった。 いい本にさせていただきます。とわたしは胸に誓ったのだった。
by fragie777
| 2012-03-07 19:35
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