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2月18日(土)
こんな日は家でぬくぬくとしてればいいものをちょっと郊外を散策した。 わたしを見送ってくれた家の猫たちは日当たりのもっとも良いところにそれぞれ寝そべって、 「どうして外になんて出かけるの?」 って言う風にわたしを見上げた。 「まあ、行ってくるわ」 と外に出たもののハンパない寒さだ。 寒さが背筋から頭のてっぺんに突きあげてくるようだ。 水に落ちし椿の氷る余寒かな 几董 っていうくらいの寒さだ。 日頃ほとんどデスクワークで歩くことがない。だから休日はできるだけ歩くようにしている。 武蔵野の自然はいろんなことを教えてくれる。 梅もきっと咲いているだろう、と思って出かけたのだが思わぬ肩透かしをくった。 ほとんどまだ莟の状態だ。 肩をすぼめて梅林を通過する。 「あっ、犬ふぐり!」 友人が小さく叫んだ。 犬ふぐりを見つけたときは嬉しかった。 歩いた甲斐があったというものだ。 数ミリという小さな花なのに、「この真青なる色はどうだろう。 今日の空の色とよく響き合っていた。 昨日の毎日新聞の坪内稔典さんによる「季語刻々」は、行方克巳句集『地球ひとつぶ』より。 浅春の河馬やざんぶと水化粧 今日の句、ざんぶと河馬が水に入り、乾燥していた皮膚がぬれて急にきれいになった。まるで水で化粧をしたみたい、というのである。わたしの浅春の河馬も挙げよう。「水中の河馬が燃えます牡丹雪」 と坪内さん。 最近知ったのであるが、河馬という動物一見温厚そうに見えるが、「アフリカでは、野生動物から攻撃されて人が死ぬのは河馬によるものがもっとも多い」ということだ。 かなり獰猛だ。 あの小さな耳とお茶目な鼻でどうしても油断してしまう。 「河馬をなめんなよ」っていうことだ。 寒い仕事場で手に息を吹きかけながらこのブログを書いている。 暖房もつけているのだが、たいして利かずパソコンのキイを打つのもうまく指が走らない。 どうにか書いたぞ。 今日はこれからパリから帰ってきたばかりの友人に会う。 ワインを飲みながら、土産話を聞くことになっているのだ。 酒でもあおらないとやってられないほど身体が冷えてしまった。 パリの話と交換にわたしは犬ふぐりの話でもしようか……。
by fragie777
| 2012-02-18 18:45
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