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2月14日(火)
今日は朝早く家を出ねばならない用事があった。 早起きをしなくてはいけない、ということで6時15分に目ざましをかけ、それだけでは足りぬと携帯の目ざましを6時15分と6時30分にセットした。 あえて言うが、早起きは苦手である。 ちなみにわたしの三代苦手は、人前で話をすること、早起きをすること、そして跳び箱である。 跳び箱はもうなん十年来と幸いなことに披露する機会がないのでそのぶざまな様子をさらけ出すということもなくて、いまは平穏である。 跳び箱をかつてわたしは跳んだためしがない。 跳び箱はまたいで座るものである。 小学校の6年生のときにまたいで以来、跳び箱なるものはわたしの眼前から消え去った。 しかし、跳び箱の上にはいつくばるようにしてしがみついている女の子は、わたしのどこかで棲息していて、あの「体育」の時間を思い出させる。 全員ができるものがなぜ跳べない。 その問いだけが、みじめな響きをともなって20世紀から21世紀へかけて引き継がれた。 「跳び箱を跳ぶ」ということではもはやわたしは脅かされないが、 「跳び箱を跳べなかった」ということはいまもわたしを脅かすのだ。 さて、早起きである。 早起きは、早く起きることが苦手というよりも、(たしかに早く起きられないこともある。二度寝も大得意だ)、だがそれよりも早く起きたときの心理状態がツライのである。 ものすごく孤独だ。 地球上にたった一人で立ちつくしているような気持になるのだ。 わたしの皮膚が世界となじまず拒否反応をおこし、みぞおちのあたりがものすごくさびしいのだ。 そばに人間がいたとしても異星人のごとく遠い存在に思える。 夜はかぎりなく優しいけれど(一杯飲んでるからじゃないよ)、朝はかぎりなく孤独だ。 ヘンかな…… して、残酷な朝は毎日やってくる。 っていうか、今日は朝の都心に向かう電車のラッシュのことを書こうと思ったのだが、話が脇道にそれて跳び箱の呪いと朝の孤独、というへんな話題となってしまった。 すさまじいラッシュのなかを仕事にむかう Ladys and Gentlemen ご苦労さまです。 じつは、それだけが言いたかったんだ。 お粗末さまでした。
by fragie777
| 2012-02-14 19:05
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