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1月29日(日)
真向かいにある小学校が映っているのがおもしろい。。 そのみゆき通りを7、8分も歩けば、「根津美術館」がある。いま開催している「百椿図(ひゃくちんず」の展示をどうしても見ておきたく、ひさしぶりに根津美術館に行った。 このところイベント続きでかなり疲れているのだが、今日をはずすと行ける日がない。 都心に出たついでに青山まで足をのばした。 「椿をめぐる文雅の世界」とあるように、色も鮮やかな多種多様に描かれた椿のオンパレードだ。 江戸時代の初期に空前の椿図ブームが起こったという。 珍しい品種への注目が高まり、数多くの椿を集めた書物や図譜も制作されましたが、なかでも当館が所蔵する「百椿図」は。100種類以上もの椿を色鮮やかに描きだした屈指の名品です。本展では、「百椿図」を2巻、計約24メートルを可能な限り広げて展示、その全貌をご覧いただきます。室町時代の花鳥画や江戸時代の工芸品などの椿図をあわせて、新春を華やかに飾ります。 とは、ポスターのことば。 その椿に、皇族や門跡、公家や大名、歌人、連歌師、俳人、儒学者、僧侶など49人が和歌、俳句、漢詩を寄せている。 椿ってこんなに種類があるの!って驚かずにはいられないような、椿、椿、椿である。 椿がさまざまなものに取り合わせられて描かれている。 なかでも印象的だったのが、ちりとりにあしらわれた赤い椿である。 この図録の赤が「百椿図」を見終わったあとに、椿の鮮明な色として脳裏にのこる。 この赤はまさに「椿の赤」である。 絢爛な椿の世界だった。 根津美術館は庭も広い。 すでに閉館まぎわだったので、十分に回りきれなかったが、この美術館は好きな美術館のひとつだ。 美術館を出た通りに椿が咲いていた。 昨日の「増殖する歳時記」 は、今井肖子さんによって、奥坂まやさんの句集『妣の国』より。 いつさいの音のはてなり雪ふるおと (略)降る雪を見ているといつも、雪を聞いている、という気分になる。その、おと、は確かに、耳に届く音ではなく、全身で感じる静かで賑やかな気配のようなものなのかもしれない。 と今井肖子さん。 寒い日がつづいている。 雪が降りつづく映像がテレビに映し出される。 寒い……、 テレビを見るだけでも思ってしまう。 東京も今週あたり雪が降るかもしれない。 雪が降って、雪が降って、東京はあったかくなっていく。
by fragie777
| 2012-01-29 22:19
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