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1月17日(火)
今朝出勤前に、(あっ、そうだ!ブログに紹介しよう)って冷蔵庫から出して大急ぎで写真に撮ったものだ。 どうよ、結構おいしそうでしょっ。 金柑の香りがしてくるようじゃなくて。砂糖をおさえ蜂蜜をいれたので、さっぱりした甘さで、とても美味。 しかし、こうやって見るとつくづくと包丁の切りこみの荒っぽさが目立つ。 (5ミリ間隔で切りこみを入れろとあるものもあった) いいのよ、荒っぽくったって、わたしの口の中にはいっちゃうんだから……。 昨夜も食べ、今朝も三粒ほど食べた。 まだ大当たりを食べていないから、この中に大当たりは潜んでいる。 粒が不ぞろいなのは、「大地の会」という自然食を扱うところのものであるゆえに、見た目はいまひとつなのであるが、無農薬のもので味が濃い。 このブログを書く直前までわたしは、句集のなかに挿み込む栞の用紙と刷り色を決める、という仕事をしていた。いまおすすめしている小沢藪柑子さんの句集『商船旗』の句集だ。この句集は精鋭俳句叢書というシリーズの一環として刊行されるもので、投げ込みの栞がつく。どなたが書かれているがいまはちょっと内緒。(深い意味はないんだけど内緒にしておきたい気分。) 本文も校了にし、外回りのデザインも君嶋真理子さんによって面白い装丁になって小沢さんはとても気に入ってくださった。なかなか渋いもので、それがまたこのお方らしく出来上がりが楽しみなのである。 で、 その栞のことである。この用紙と刷り色を決めるのはわたしの仕事であるのだが、これがけっこう楽しい。ブックデザインに響き合うように用紙を選び、刷り色も決める。 用紙はすぐに決まった。 NTラシャの「しろ鼠」だ。これまではおおかた、「白」をおおく使ってきたのだが、今回は白ではダメ。「しろ鼠」にしようか「びゃくろく」にしようか迷って、「しろ鼠」に決定。 カバーの用紙と刷り色の中間の色を感じさせるのがすごくいい。 そして刷り色。いろいろと考えて、「フランスの伝統色」から選んだ。「日本」でも「中国」でもなく「フランス」の色を選びたい気分だ。それもまたこの句集名「商船旗」と響き合う。 色は、「Vert bronze(ヴェール・ブロンズ)」「Anthrasite(アントラシート)」「Brun fonce(ブラン・フォンセ)」のなかでおおいに迷った。そして、結局、 Brun fonce(ブラン・フォンセ)を選んだのだった。 色に名前がついているということは素敵なことだ。しかもフランス語の名前によってわたしたちば未知なる色に出合う、そんな新鮮な驚きがある。 色を選ぶということは、その名前の色の物語を選ぶということなのだ。 たかだか、印刷された紙、なんて思わないでくださいね。 色も用紙もすべてさまざまな物語のなかで生まれ、たった一枚の栞もまた然り、なのです。 ところで今日の小澤實さんの「俳句日記」には笑ってしまった。 佐藤文香さんのアドバイスがあったことも笑ってしまうが、「無理だ」というのが小澤さんらしい。 新しい試みの「俳句日記」。 面白いし好評である。 今日は午前中にひとりお客さまがいらっしゃった。 高畑浩平さん。 「白露」に所属しておられる俳人である。 先日お見えになった柴田美佐さんや、句集を刊行された舘野豊さん、三森鉄治さんたちにとっては先輩にあたられる方だ。 第三句集となる句稿を持ってご来社くださった。 すでに句集の仮綴じ本のようなものを作られて、 「このような本を作ってください」と渡された。 文庫本の大きさで、かさばらないものがいい。というのがご本人の希望である。 句集名も決まっている。 「風」だ。
by fragie777
| 2012-01-17 19:28
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