カテゴリ
以前の記事
最新のコメント
検索
画像一覧
|
7月8日(金)
今日は花の金曜日ということで、スタッフたちは皆いっせいに帰ってしまった。 Pさんのみは東京ビッグサイトで行われている国際ブックフェアに顔を出している。 なにかいい情報が得られるといいのだけど…… わたしは誰もいない夏の夕暮れの気持良いこの時間を、両腕を頭のうしろに廻し椅子に寝そべるように腰をかけ身体をおもいっきり伸ばした。 あーあ、いい気持……。 身体中のけだるい疲れが抜けていくようだ。 こうなるとどこでも眠くなるわたしであるので、もううつらうつらして来てしまう。 ……………………………… 7.8分ほど眠ってしまった……。 (おお、ブログを書かなくちゃいけない……) といま無理やり目をさまさせたところである。 一日を振り返ってみると、今日は税金を納める日であったが、そうたいした失敗もせずに税金も納めることができたのはまず良かった。 お昼にはPさんとお蕎麦屋に行き、ざるそばを食べた。 さて会計をというときにお財布を忘れたことに気づいた。 「Pさん、貸して!」とPさんにすがると、なんとPさんのお財布はほとんど空で500円しか入っていない。これじゃ一人分のざるそばの金額にもならない。 (いやあ、弱った……) ということで、思案のあげく、 逃げることにした。 で、 わたしたちは一目散にお蕎麦屋さんから逃亡した……。 後ろは振り返らずただひたすら前をみて、あくまで上品な小走りで…… 後ろの方で店員さんが叫んでいる…… 「いいこと、ぜったい振り返っちゃダメ、わたしたちを呼んでいるんじゃないつもりでね」とわたし。 ヨシッ、 逃げおおせた! しかし、 いまごろは商店街に、わたしとPさんの指名手配の写真が貼られていることだろう。 だからこのブログを書き終えたらしばらくこの仕事場に潜伏して、夜遅く暗くなってからコソコソと家に帰るつもりである。 いやはや…… おっ、ふらんす堂のドアーを誰かが叩いている。 やばい、誰だ…… おまわりさんかも! ああ、どうしよう! Pさんはうまいことに今は東京ビッグサイトの人ごみになかだ。 掴まるのはわたしか…… トホホホホホ……。 たった一杯のざるそばでこのような事態になるとは……。 新しい仕事場でせっかく気持も入れ代えて、と思っていたのに何と言うことだろう。 ああ、どうしたらいいのだろう!!!! ################## というところで目が覚めた。 やっぱり眠ってしまっていたらしい。 そんなこのわたしが食い逃げなんかするわけないじゃないですか。 確かに今日、わたしはお蕎麦屋さんで財布を忘れたことに気づいた。そしてPさんに借金を申し込んだところPさんも500円しか持っていなかった。 ここまでは嘘じゃない。 しかし事実はこうであった。 Pさんが電話をかけるふりをして外に出て銀行まではしり、お金をおろしてきたのだった。 わたしは有難く借金をして、わたしの分のざるそば代を支払ったのである。 ああ、良かった!! さっきのが夢で……。 この歳で食い逃げで掴まるなんて、カッコつかないですからね。 今日の讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」。 長岡帰山句集『一音』の作品が紹介されている。 一滴に一音水琴窟涼し 水の音は涼しい。冷たい水を想像するからだろう。水琴窟(すいきんくつ)は甕(かめ)を庭に埋め、その中に落ちる水滴の音を響かせる。たとえていえば洞窟の奥で滴る水の音といえばいいだろうか。だからこそ、「窟」というのだが、洞窟の冷気を感じさせる音。 今日もまたスタッフの優明美さんは、書店営業に行く。 今日は新宿を中心にである。 わたしとPさんがお財布騒動をしているときに、彼女は書店営業に励んでいたのだった。 ジュンク新宿店。 こちらもジュンク新宿店。
by fragie777
| 2011-07-08 19:25
|
Comments(1)
|
ファン申請 |
||