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7月1日(金)
7月1日生れの俳人を三人存じあげている。 安住敦、大峯あきら、高柳克弘、の三人のお方である。 なんで知っているかというと、スタッフのPさんがこの7月1日生れということもあり、偶然に知るところとなった。 安住敦氏はすでに亡くなられているが、大峯あきら先生、高柳克弘さんのお二方はふらんす堂ともご縁の深いかたである。 大峯あきら先生、 高柳克弘さま、 お誕生日おめでとうございます。 さて、Pさんは、今年の誕生日は少し複雑な気持ちらしい。 「はじめて、誕生日が来てほしくないと思った」とか。 わたしから見ればまだまだ「青トマト」のように若いのであるが、若い女子にはそれなりの繊細な思いがあるのかもしれない。笑っちゃうのは、昼ごろPさんの携帯が鳴った。 メールが送られて来たらしいのだが、それを見たPさんは、 「アハハハハハ……」 ってちょっと情けなく笑っている。そして私たちに送られてきた携帯メールの写真を見せてくれた。 地元の中学時代の悪友の男友だちを中心に三人の男子がいかつい顔をしてこっちを向いている。 上半身は裸で傍らにはサーフボードが置いてあって、どう見てもガンをとばしているようにしか見えないのだが、どうやらそれが「お誕生日、おめでとう」メールらしい。 Pさんは、「どうも、これでわたしの誕生を祝ってくれているらしい」 と苦笑いをしている。 「いいじゃない、誰からもおめでとう言ってもらえないより、そうやってメールが来るだけでもさ」 「そうよ、そうよ。楽しそうな男子じゃない」 などと言って、わたしたちは、強面の三人の男子のお誕生日メールで大いに笑わせてもらったのだった。 祇園祭は今日からはじまるらしい。 わたしはまだこの祭を観たことがない。 一度は観てみたいと思いながら、年月を重ねて今日に至ってしまった。 今年も京都へはいくつもりだが、その時はすでに終ってしまっているだろう。 来年、再来年のうちに祇園祭観光を決行するつもりである。 祇園といえば、いま溝口健二監督の映画作品の「祇園もの」を立て続けにみているのだが、祇園の女たちの在りようが流れるような映像とともに情感豊かに描かれていて結構、魅せられている。 芸妓や舞妓たちがとびきり美しい。 戦前の少し翳りをおびた、しかし男も女もどこかおっとりとした華やかな気にみちたその時代の人間の哀歓が描かれているのだ。 とちょっと余計なことを書いていたら、 「ご飯をいっしょに食べよう」ってうるさいヤツがやって来た。 「ブログを書いてしまうから待ってて……」と待たせている。 (きっとロクなものは食べていないだろうから、焼肉でも食わせてやるか……) 今日の讀賣新聞の長谷川櫂さんによる「四季」は、秋枝雪子句集『銀』より。 湿舌が鍵の穴から忍び入る 湿舌とは何か。ナメクジを思い浮かべるかもしれないが、さにあらず。梅雨時、日本列島に忍び込む気流のこと。舌にたとえたところがおもしろい。この句、湿舌が鍵穴からも家に侵入してくるという。鬱陶(うっとう)しい季節の生々しい実感。 湿舌とは「しつぜつ」と読むようだ。 わたしは初めて知った季語である。 まだ梅雨は明けていない。 湿舌はわたしんちの鍵の穴もねらっているな、きっと。 さっ、 お待たせ。 久しぶりで「じゅうじゅうぼうぼう」に行こうか! 皆さまは良き週末を。
by fragie777
| 2011-07-01 19:43
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