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1月25日(火)
というわけで今日は上半身で責めてみました。 今日は大切な25日。 支払い日である。一日の半分以上をこのことのために使った。 夕方からは、第52回毎日芸術賞の授賞式があり東京プリンスホテルに向かう。 ふらんす堂刊行の大峯あきら句集『群生海』が詩歌部門で受賞したのだ。 昨年の金子兜太句集『日常』(特別部門)に続いての受賞となりとても嬉しい。 14歳の時、病気で死にかけた時に俳句をはじめた。太平洋戦争がはじまったばかりの頃だった。21歳の時に虚子に出会った。「俳句というものは言葉をかざらずに思ったことをそのまま素直に表現すればいい」と教えてくれた。しかし哲学を志していた当時の若者に虚子のことばの本当に意味はなかなか理解できなかった。いま思えば、虚子は俳句の原点をストレートに教えてくれたのだった。本当のことばというものは、自分をわすれたときに生まれる。ことばというものは宇宙から来る。人間の心から出て来ないということを最近は実感として思っている。虚子が言おうとしたことを理解するまでずいぶん時間がかかったと思う。俳句は感じるものであり一方わたしは哲学者としてものを考える、感じるということと考えるということが自分のなかで調和せずにずいぶん苦しんだ。感じることと考えることがひとつになるように努力してきた。群生海とはいきとし生けるものという意味でありわたしもその一人である。群生海の悪戦苦闘の真ん中で自分を忘れる瞬間がある、その時のだいご味はなんともいえないものがある。その瞬間をあじわいたいそのために今日まで生きてきたという感じがある。 ご挨拶の内容を要約してみた。 今日は大峯あきら夫人も車椅子でお見えになっていた。 ご挨拶をして伺ったところによると難病と闘っておられるらしい。 きちんと立っておだやかにいらっしゃるところを見る限りではそんな風にお見受けしなかったのだが……。 よそほへば病なきごと妻の秋 『宇宙塵』 大峯あきら先生、今日はおめでとうございました。
by fragie777
| 2011-01-25 21:18
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