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7月10日(土)
暑い一日をぐにゃりぐにゃりとなまけて過ごす。 夕方まで一歩も外に出ず、家のなかの涼しいところをもとめてぐうたらしているといつのまにか猫たちがそばにいて一緒にぐうたらしている。 一日の大半を寝てすごすわたしもでっかい猫だ……。 あんまりぐうたらしていたので、なんだか身体がふやけて膨れてきたような気がして、涼しくなった夕方に仕事場まで行く。 仕事場についたとたん、勤勉なるyamaokaのことゆえ俄然空気が入って仕事をすること約一時間、濃密な仕事ぶりとなった。 まっ。 今日は、 こんなところでいいか……。 と仕事を切り上げて久しぶりに会った友人と夕食をともにする。 俳人の関悦史さんが、対中いずみ句集『冬菫』について、俳句空間ー「豈 Weekly」の「豈weekly」閑中俳句日記(39)で、作品を紹介しながら論じている。 わたしはとても面白く読んだ。 俳人・対中いずみの本質に迫るものとしてするどい読みをしていると思う。 それというのも対中いずみの句は衆の中で声高に自己主張するものではなく、蒸留水のような澄んだ静もりを持ち味としているため、まとめて見ないことにはその特質に意識が向きにくいからだが、これは単に静かな景を詠んでいるだとか、感情の厚みに乏しいとかいったことではない。そこには前面に押し出してくるのとは違ったタイプの或るしなやかな強さが潜んでいる。明確な構成原理があるのだ。 キイワードは「境目」だ。そして「耳をすます」ということ。 そして、 「言葉」の意味内容よりも物音が対中いずみという感覚器にとっては大事なのだ。 そうそう、そうなんだよな、ってこの一文にもはっとするものがある。 対中いずみさんの句集『冬菫』は、2006年の刊行であるが、わたしにとって非常に印象的な句集だった。 関悦史さんの鑑賞によってふたたび、ひそやかであるけれど深い響きをもった句集のこえが聞こえてきた。 関悦史さんは、この「豈weekly」閑中俳句日記で、ふらんす堂刊行の句集をずいぶん取り上げて下さり丹念にして興深い読みを展開しておられる。 わたしが気づかないのもあって、ごめんなさい。 ふらんす堂刊行の句集だけでなくどれも一読に値するものばかりである。 是非アクセスを。
by fragie777
| 2010-07-10 21:52
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