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5月11日(火)
12時よりお茶の水の山の上ホテルにて、出版社「文学の森」主催の第10回山本健吉賞および第12回俳句会評論賞の授賞式があり、おもむく。 山本健吉賞は、選者金子兜太、馬場あき子、辻井喬の各氏によって 俳句部門 中岡毅雄句集『啓示』 (ふらんす堂) 短歌部門 永田和弘歌集『日和』 (砂子屋書房) 詩 部門 川口晴美詩集『半島の地図』 (思潮社) の以上の三冊が受賞。 俳句評論賞は、選者筑紫磐井、仁平勝の各氏によって、 今泉康弘 「ドノゴオトンカ考ー高柳重信の出発」 が受賞。 わたしは、『啓示』の版元ということでこの度ご招待をいただいた。 ふらんす堂から、句集『啓示』を刊行された中岡毅雄さんは、昨日からご上京をされていて体調をととのえてこの会に臨まれたということだった。 選者のおひとりの金子兜太氏によると、 「わたしは、俳句は叙情詩であると思う。中岡さんは、俳句に自分の内面をまっこうから清潔にさらした、その真剣な気持がわたしの心をとらえた」 と語った。 それに対して受賞者の中岡さんは、 「人生の逆境・挫折をも創作のエネルギーとされている金子先生の、二度人生を生きるという生き方には、いつも励まされております。私の句集を金子先生が評価して下さったことは、今後、私の俳句人生で、何よりの励まし、支えとなってゆくことと存じます」 と喜びの挨拶をされた。その挨拶のなかで、わたしが印象的だったのは、鬱病の闘病をされている中岡さんが苦しい闘病の最中にふっと「鬱病は自ら命を絶たない限り、死に至る病ではない」ということに思い至ったということである。 「鬱廟は死にいたるものではなく、生きるための病いだ」 と啓示をうけ、それを句集名としたということなのだ。 「啓示」というタイトルに託した中岡さんの思いがあらためてわたしの心につよく響いたのだった。 受賞者の方々と選者の皆さま。 中岡さんを囲んで友岡子郷氏、黒田杏子氏と選者の金子兜太氏。 こちらは、俳句界評論賞を受賞された今泉康弘さんを囲んで、俳句のお仲間たち。 右より筑紫磐井、今泉康弘、山田耕司、仁平勝、澤好摩、斎藤康子、大井恒行の各氏。 今泉康弘さんと山田耕司さんは学生のときにお目にかかって以来だ。 山田さんはかつてふらんす堂でアルバイトをしてくれたこともあった人だ。 なつかしいなあ……。 お二人とも着物姿がよく似合ってとても立派になられて本当に驚いてしまった。 仁平さん! 約束どおり、ブログにアップしましたよ。 ちゃんと見てくださった?
by fragie777
| 2010-05-11 18:43
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