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4月23日(金)
大根の花。 昨日のブログでたいへんいい加減なことを書いてしまったので、途中で書きなおしたところがある。 それは、「かがり製本」のこと。「かがり製本」とは、人間の手がかがっていく、と書いてしまったが、今朝ふっと(ええっ、それだとものすごく大変で非現実的なよなあ、って思った。) 並木製本の高橋さんに確認したところそれは機械でやるということだった。 嘘をついてしまいました。 ごめんなさいませ。 ただ、「カガリ製本」をする製本屋さんがもうないのである。「カガリや」さんがどんどん廃業をしてしまったということなのだ。かがりの本はいよいよ貴重な本となってくる。 俳人の小澤克己氏が急逝された。60歳であった。あまりにも急なことでなんとも申し上げようがない。 生前、いろいろとお心にかけていただき引き立てていただいたスタッフの愛さんが告別式に列席する。 ご遺族の皆さま、俳誌「遠嶺」の皆さま、心よりお悔やみを申し上げます。 ある詩人の方からエッセイの原稿をおあずかりしたまま、目を通せずにいたのだが今日の午後からやっと読み始める。ガサガサした気持では取り組みたくないと思っていたものだ。 しばらく読んでいるとその人の存在がわたしに寄り添うようになり、息づかいまで感じてくる。 「かなしみの心」がわたしの「かなしみの心」になって読み進んでいく。 読みながらどんな本にしたらいちばんいいのか、頭のどこかの別の領域がフル回転している。 一番こころ踊るところかもしれない。 まだ茫洋としているものがやがて形になることのトキメキ……。 夕方、ブックデザイナーの間村俊一氏より仕事の電話があった。 その時に電話で間村氏が、 「いま発売の『アイデア』という雑誌に、ボクが載ってるんです。取材を受けたものですから……、恥ずかしい写真もあるんですけど…」と教えてくださった。 装幀家間村俊一を尊敬しているPさんがさっそく書店まで走り、おおきな「アイデア」を抱えて戻ってきた。 そこには、仕事場の間村さんがいて、そして沢山の間村俊一デザインの本たちが載っていた。 インタビューをされている間村さんのことばをPさんが読み上げる。そのことばより、 装幀は、極力本に寄り添うかたちがいいんじゃないかと思います。装幀が前面に出ちゃうと重くなるっていうかな、ちょっと違うよね。自戒を込めて言いますが。まあでも、自分が楽しいっていうのがいちばん。やってて自分が楽しくないと、楽しい本にならない訳だから。 「ああ、本当にそうよねえ…」って私たちはうなづき合ったのだった。 22日にPさんが書店営業に行った。 これはその時の写真である。 紀伊国屋本店。 ジュンク堂池袋店
by fragie777
| 2010-04-23 18:26
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