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11月12日(木)
新宿区神楽坂にある二軒の製本屋さんに行ってさきほど戻ったところである。 ひとつはふらんす堂の本のほとんどを製本している並木製本へ。 もうひとつは並木製本の助っ人としてことしからお願いをするようになった山本製本へ。 ふたつとも手作りの製本屋さんである。 ただ、残念なことに山本製本は今年いっぱいで製本業をおしまいにするという。 いまどき手作りの製本をしている製本屋さんはほとんどない。 機械の製本と手作りの製本がどれだけ違うか、それは英国仕上げの木造りの居心地の良い椅子と出来合いの固いパイプ椅子くらいの違いなのであるが、ちょっと見にはわからないかもしれない。 その違いの詳細は後日にゆずるとして、並木製本の高橋さんにはひさしぶりにお目にかかり、仕事のことで打ち合わせをする。 並木製本とは、もう20年くらいのお付き合いになると思う。先代の社長の並木さんからのお付き合いだ。 今電話が入った。 実はこのブログを家で書いているのだが、これからお客さんがひとりみえる。 ちょっとこのブログを中断して、まもなく見えるお客に対応しなくてはいけない。 じゃ、またあとで…。 もう10時をまわってしまった。 わたしは自分で自分がよくわからないのであるが、仕事のことで大方の時間をとられ、家事もろくにできず庭は荒れるに任せるそんな状態であるのに、なんとホームステイの学生さんを受け入れる手続きをしてしまったのだ。いったいどうしてこういうことになってしまったのかと思いながら、お客さまとはそのための家庭訪問をしてその家庭がホームステイとして適しているかどうか、認定する人だったのだ。 「夕飯くらいはなんとかつくれますが…、あとはどうも…」とおよそふさわしくない対応だったと思うのだが、 ニコニコと笑ってそのお方は帰られた。 いいのかyamaoka…、わたしの中のもう一人が言う。 いったいどんだけわたしのやることはめちゃくちゃなのか……。 これ以上わたしの人生に何の負荷を加えようとしているのか……。 自分でもよくわからん。 それはさておき、ふらんす堂は今日はたくさんのお客さまが見えた。 わたしの郷里の秩父から近藤夫妻が来社。奥さまの近藤喜代さんは俳誌「若葉」に所属するかたで、句集をつくられるその相談にみえられたのだ。ご主人の壽一郎さんは画家で、わたしを「中学生のときから知っている」という方である。 おふたりともわたしの亡き母と親しかった方でいまでは兄がいろいろとお世話になっている方である。 お土産に家でつくられているという野菜をたっぷり持ってきてくださった。これはそのほんの一部。 このあとのふらんす道は、野菜市場のようであった。 「わたし、白菜がいいわあ」 「断然わたしは大根のはっぱ」 くじをつくってみんなでわけっこをして家に持ち帰った。 4時にはいま句集をおすすめしている谷口和子さんが、村井田貞子さんとご一緒にみえられた。 わたしは製本屋さんめぐりでお目にかからなかったが。 なんだか目の回るような一日だった。 ふうっー
by fragie777
| 2009-11-12 22:39
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