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10月24日(土)
夜の使者。 今日は夕方より句集のうちあわせで四ッ谷龍さんに仙川でおめにかかる。 前回お会いしてから一年以上経っているが、いまはダイエットに励んでいるということでとてもお元気そうだった。 田中裕明の俳句と「夜の形式」ということで、ずっとあたためて来たものがあり、そのことを中心にいろいろとお話をうかがう。汲めども尽きないというふうにいろんなお話が次から次へと出てきてそれは興味深いことばかり。 「yamaokaさんにとって、「夜」とは何を思い起こしますか?」と聞かれ、 ふっと好きなフランスの作家フランソワ・モオリアックの小説『夜の終り』を思い出しそれについて話をする。 たとえば絵画でも音楽でも詩歌でも夜を連想するものはあるだろうか……って考えるととっさに思い浮かばない。 そうだ、ポール・デルボーの絵などは夜を連想させる。いま、ふっとそれをおもう。 四ッ谷さんは、いろいろと「夜の形式」については考察をかさね、遠からぬ日にその講演をされる予定である。大変興味ふかいお話になるはずである。 ふらんす堂もそのことについてはできるだけ協力させていただきたいと思っている。 あと、5キロは痩せる予定であるという四ッ谷龍さん。 四ッ谷龍さんと話していると詩人・西脇順三郎の話がよく出てくる。 帰りがけに、「西脇さんの詩はお好きですか?」と聞くと、 「ええ…」と言われたあとに、 「西脇はね、『俳句は冗談だ』って言ったんですよ」と。 わたしは思わず笑ってしまった。 すると、 「いいえ、これは冗談ではなくものすごく深い意味があるのです」と四ッ谷さん。 「それでは、こんどお目にかかったときにその辺のことをじっくりお話していただきましょう」と 約束をして、今日はお別れをしたのだった。
by fragie777
| 2009-10-24 23:55
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