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10月23日(金)
いまおすすめしている仕事のことで鷹羽狩行氏より電話がある。 いくつかの打ち合わせのあとで、この度氏が「第58回神奈川文化賞を受賞されたことを知る。 「おめでとうございます」と申し上げると、 「いや、神奈川県内のことだからご放念ください」と氏はおっしゃる。 それでも、おめでたいことであるので、なおもお話をうかがうと今回の受賞は、氏をふくめて4人。ほかには、 「ボクはよく知らないのだけれど…」と3人の方のお名前をおしえてくださった。 児童文学者の加古里子(かこさとし)氏、現代美術家の湯原和夫氏、そして福原義春氏、このかたは資生堂の社長、会長を歴任し企業メセナ協議会会長、東京都写真美術館長などを務められたその文化活動に対しての受賞であるということだ。 「かこさとしさん! あらあ、わたしよく知ってます。その方童話もたくさん書いてらして…」 「へえー、そうなの?」 「そうなんです。わたしは子供たちにずいぶん読んでやりましたあ」 「フフフフフ、へえー」 「たとえばですね、『だるまちゃんとてんぐちゃん』とか……」 とわたしが電話で氏に申し上げていると、愛さんやPさんが顔をあげてニコニコと反応している。 「かこさとし」という名前はどうやらみんなの子ども時代と切ってもきれない関係にあるらしい。 緑さんもやってきてみんなで「かこさとし」を検索してみる。 「『カラスのパン屋さん』もかこさとしだ!わたしこの本大好きだったあ」とPさん。 「わたしは、海とか空とかについての本が好きでよく読みましたね」とは緑さん。 「工学博士だからねえ…」と愛さん。 なんと、成蹊高校時代の教師に中村草田男がいたということ、里子は俳号でもあることがわかった。 ところで、かこさとしさんの童話である。 わたしはなんといっても『だるまちゃんとてんぐちゃん』がなつかしい。 絵もかわいらしく、だるまちゃんがてんぐちゃんの持っているものをことごとくうらやましがるのがかわいい。 毎晩のように子どもたちに読んでやると、かならずおなじ箇所でこどもたちは大喜びをする。 わたしもそれを読むのが楽しくて仕方がない。 息を大きく吸ってものすごく感情をこめて、 そう、わたしはこう叫ぶのだ。 「これはこれはおおまちがいのとんちんかーん」 うーむ、 いまでもとても身近なことばである。 鷹羽狩行先生、ご受賞おめでとうございます。 そして、今日の船団ホームページの「今日の一句」は、杉田さだ子句集『朝顔』より。 注射器のぐぐと血を吸ひ鵙高音 「ぐぐ」が凄いですね。鑑賞者の塩見恵介さんは、血管がみつけにくく採血が一度で決まらないという。だから注射がお嫌いだそうである。なんども注射針を刺されるのはいやですよねえ、それはツライ。 お察しいたします。
by fragie777
| 2009-10-23 18:17
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