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6月10日(水)
湿原に咲いていたミクリの花。 打ち合わせがあり、武蔵大学まで俳人の有馬朗人氏におめにかかりに行く。 「お昼をご一緒しましょう」というお誘いをいただき、約束の12時にうかがう。 学長室につくやいなや、にっこりと笑った有馬先生は、 「お昼に行きましょう。ひと駅分くらい歩くけれど大丈夫?」と明るくおっしゃる。 (ひと駅か…!ウーム) 新江古田の駅からちょっとばかし重い荷物をもって8分くらい歩いてきたわたしではあるが、目の前にニンジンをぶらさげられた馬のごとき心境だったので、 「ええっ、全然大丈夫です!」と負けないくらいの明るさで答える。 それからは、有馬先生とならんで延々とあるいた。 うかがえば、一日一万歩を決行されているという。1996年から約14年間ほとんど毎日ということである。 海外出張のときも、外国の街並みをひたすら歩かれるという。 昼間歩けなかった時は、夜に家のご近所を歩かれるという。 その意志力にまず驚く。一万歩ってあるいてみるとはんぱじゃなく大変なのだ。 とびきりおいしいビーフシチューにありつくまで、たんと歩きましたぜ。 ああ、でも楽しかったな…、いろんなお話をうかがいながら、わたしにとっての非日常のような日々が、有馬氏には日常のこととして展開している。 今日は日差しも強くなく、吹く風はすずしく、お話もたのしく、食事をおえたあとも来た道をおなじようにたっぷり歩いて、わたしは武蔵大学をあとにしたのだった。 辞するときに、有馬先生はふたたびにっこりと笑って、 「今日はもう、あなたは一万歩あるかなくて大丈夫ですよ」ですって…。 (はい、おかげさまで…)ってわたしは心の中で申し上げたのだった。 帰りの電車は爆睡…。 このブログを書いているいまもなぜか清々しい疲れに充たされているわたしがいる。
by fragie777
| 2009-06-10 18:19
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